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出口友洋さん(北海道からIターン)・市川滋彦さん(中野市からIターン)

ページID:844865132

更新日:2017年5月30日

長谷の中山間地でできた最高の米を世界へ届けたい


出口さん(左)と市川さん

北海道出身の出口友洋さんと、中野市出身の市川滋彦さんは、ともに信州大学の登山部の仲間で、今年(平成29年)の春から、伊那市長谷非持で海外向けの米作りをはじめました。

移住のきっかけ

出口さんは、信州大学教育学部を卒業後、海外勤務などを経験する中で「海外でも、現地で精米した米を食べられるようにならないか」との思いから、国産米を玄米で海外輸出し、現地で精米して販売する「株式会社Wakka Japan」を平成25年に立ち上げました。
事業を展開する中で、海外の消費者が求める米を、生産から販売まで一貫して取り組みたいとの考えにいたり、候補地をいくつか検討していたところ、伊那市長谷非持の田んぼに出会いました。
長谷の自然豊かな環境と、地域の人々との出会いがあり、また農地と合わせて空き家も確保できたことから、長谷へ移住しての米作りをはじめることにしました。
長谷での米作りに向けて準備していたところ、信州大学農学部出身で、登山部の仲間だった市川さんとの久しぶりの出会いがあり、市川さんも農学部時代に伊那で過ごしたことや、ものづくりに携わりたいとの思いがあったことから、一緒に長谷へ移住して米作りに取り組むことになりました。

長谷の風景にほれこんで

出口さんが海外で米の販売をしている中で、現地駐在の日本人だけではなく、現地の人々にも日本米のファンが増えてきました。とくにハワイなどでは、日本米に対して安心安全であることや、ヘルシーなイメージを求めるところがありました。自社で生産から一貫して取り組むことで、手元に届くまでのストーリーの発信や、自社販路を活用しての販売が可能になります。
このためには、日本のどこでもいいわけではなく、さまざまな条件で中山間地の農地を探していました。伊那市長谷は、農地探しの中で初めて訪れましたが、その風景が非常に気に入りました。おいしい空気、おいしい水、山々の眺めなどが素晴らしい。この中で米作りができたら最高だと考え、長谷の中で農地を探しました。
長谷の地域の多くの方との出会いから、最終的に長谷非持の棚田が見つかりました。長期間にわたって米作りが行われていなかったのですが、水源も近く、日当たりも良好で、ここから見える山や田んぼや湖といった最高の風景の中で、米作りを行いたいと思いました。農地と合わせて移住のための住居も決めなければなりませんでしたが、空き家になっていた屋敷に、東京からUターンしてくる方がいたので、シェアして住むことになりました。現在は、3人でシェアして屋敷に住みながら、米作りを進めています。
5月に、初めて棚田へ田植えを行いました。整備した棚田は、伝統的な耕作方法による田んぼと、最新式の耕作方法による田んぼがあり、どちらも自然農法で耕作しています。全国でも地力が非常に豊かな長野県ということで、収穫が楽しみです。田植えの際は、協力者の皆さんと一緒に、棚田の近くの神社をみんなできれいにして食事をしました。この後、収穫のときも稲刈り、はざかけなどを一緒に行っていけたらと思っています。


耕作中の田んぼ

打ち解けると優しい長谷の人々

米作りをしていると、近所の方も通っていくのですが、ちょっとした農作業のコツを聞いたりするなどして、共通の話題から親しくなっていきました。地域の草刈りなどに参加したり、顔を覚えてもらうことでスムーズに地域にとけ込めると思います。
長谷という地域は、古道や遺跡などといった歴史が深い土地です。熱田神社など、非常に価値あるところが身近にあるのは素晴らしいです。そして、これらが整備されつくしていないことが、地域の人々自らが地域づくりに携われるきっかけとなっているのではないでしょうか。
また、このような出会いがなければ、伊那市という地域に目を向けることもなかったのですが、掘りおこす多くのものが出てくると感じます。


長谷中学校の子どもたちへ向けた講話の様子

これからの活動

長谷地域は山間部ですがインターネット網が充実していることもあり、会社については各拠点のスタッフとメールやテレビ会議などでコミュニケーションを取っています。長谷での米作りは、現地で土に触れているからわかることがあり、トライアンドエラーで進んでいます。
先日、地元の長谷中学校の高木校長から声をかけられ、生徒さんたちに講話をする機会がありました。長谷で今育つ子どもたちが、将来この地域を担ってほしいとの想いから、全生徒さんにオリジナルの手拭いをプレゼントしました。
今後は、海外向けの米作りを広げていき、その中で長谷の魅力も発信できたらと思います。長谷非持の田んぼもイベント等で見学や農作業に触れる機会を設けて、地域の人やこの取り組みに共感していただける人と一緒に活動できたらと思います。

お問い合わせ

伊那市役所 企画部 地域創造課 移住定住促進係

電話:0265-78-4111(内線2251 2253)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:jkz@inacity.jp

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