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伊東 佳保里さん(新山地区へUターン)

ページID:639187143

更新日:2016年4月4日

米の食文化を広めたい

移住のきっかけ

 もともと私自身が新山地区の豊かな自然の中で育ち、いつか自分に子どもができたら新山地区で子育てをしたいという強い思いがありました。
 「後継者」というのはどこの農家でも頭を悩ませる問題だと思います。私自身も、将来的に両親が高齢になり、「誰かが実家の農業を継ぐのか」それとも「廃業させてしまうのか」と考えたときに、「継ぐことができるのは私しかいない」という思いから、伊那市へUターンすることを決心しました。

農業を受け継ぐということは

私が新山地区に戻ってきた当時、両親は有機肥料を使った米作りに挑戦している真只中でした。私自身は民間企業で働きながら休日に作業の手伝いをする毎日でしたが、そこで農機具整備の会社に勤めて、たびたび整備に訪れていた主人と出会い、子どもにも恵まれました。

 子どもが産まれたことをきっかけに仕事を辞め、両親の体力的な衰えや米作りが軌道に乗ってきたこともあり、子育てをする傍らで米作りの手伝いをする時間も増えてきました。米作りに携わる時間が経つにつれて、農家の跡取りとして「女性でもできることを示して、農業は女性にとっては大変な仕事というイメージを持っている父親を安心させたい」という気持ちが大きくなっていました。

 私は農業を受け継ぐということは、両親の思いも受け継ぐということだと考えています。もちろん子どもたちを育てていくため、生計を立てるために農業を仕事とするわけですが、これまで両親は長い年月を農業にかけて生きてきました。ですから継ぐと決めた以上は逃げ出さず、両親の苦労を水の泡にするようなことがないように、一日一日を大切にしたいと強く思います。

農業の魅力は

伊那地域は昼夜の寒暖の差が大きく、美味しいお米が収穫できるために稲作が盛んです。特に伊東家周辺は、高遠城主に献上するためのお米を作っていたと言われる地域で、父親の作るお米は全国米食味コンクールで金賞に輝くほどです。
 現在も、二人で作るお米を別々に出展していますが、そうしたコンクールで受賞することは名誉であります。それをきっかけに多くの人たちに「伊那市産」のお米を食べていただき、「おいしい」「また伊那市産のお米を食べたい」と言っていただけることや、父親の知識や技術を受け継ぐために、勉強する中で少しずつ自分の成長を実感できることも農業の魅力だと思います。

新山地域の特徴は

 富県新山地区は、Iターン・Uターン者に受け入れてもらえる地域づくりを目指して、地元住民で組織する「新山定住促進協議会」を発足させ活動をしており、また「田舎暮らしモデル地域」に指定されました。
 私自身も、長男が新山保育園を卒園した翌年度に保育園が休園することになり、「どうしたら新山地区での子育てに魅力を感じてもらえるのか」と保護者の皆さんと一緒に意見を出し合った際に、「女性が住みやすい地域づくりをしていかなければ、新山地区で子育てをしたいと思ってくれる人は減る一方なのではないか」という危機感を持ったことをきっかけに、新山小学校の先生と協力をして「ひだまりくらぶ」という、両親が仕事をしている時でも子どもが自由に安心して遊べる環境づくりを目指した活動を始めました。
 「ひまわりくらぶ」の活動を始めて何年かすると、活動に協力してくれた地元の大人から囲碁を学び、全国大会に出場するほどに成長した男の子もいました。この時、子どもたちの成長が教える側の大人にとっての生きがいややりがいに繋がり、「子育ては自分育て」だということを改めて感じました。
 また、私自身も「新山定住促進協議会」の委員にも選ばれ、「新山子育て応援部会」の皆様と保育園・小学校の活動の支援やイベントによる保護者同士の交流を図る取り組みをしています。

新山地区は「田舎暮らしモデル地域」の指定第1号です。

将来の夢や目標

 米作りについては、日本の食文化は欧米化が進んでいますが、多くの人に「伊那市産」のお米の魅力を伝えていくことが、米作りに携わる私たちの役割だと思います。その為にも毎日の作業や勉強を怠らずに、よりおいしいお米づくりに取り組んでいきたいし、女性でもおいしいお米づくりができることを知ってもらえればと思います。
 また、「新山定住促進協議会」の委員としても、インターネットの普及など便利さを求める時代の中で、自然豊かな新山地区での生活や子育ての魅力を発信できる活動に積極的に取り組んでいき、目先のことばかりでなく、孫の世代にも「新山で暮らしたい」と思ってもらえる様な環境を作っていきたいと思います。

お問い合わせ

伊那市役所 企画部 地域創造課 移住定住促進係

電話:0265-78-4111(内線2251 2253)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:jkz@inacity.jp

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