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平成30年9月市議会定例会あいさつ

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更新日:2018年8月27日

平成30年9月市議会定例会あいさつ

平成30年9月市議会定例会の開会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
今年の夏は、例年より二十日以上も早く6月29日に梅雨が明けてから、7月、8月は連日記録的な猛暑に見舞われ、本当に暑い夏でございました。お盆を過ぎまして、厳しい残暑が続いているところでございますが、朝夕は幾分、過ごしやすくなってきた気がいたします。
また、今年は例年より、日本へ接近・上陸する台風も多く、特に、西日本を中心に各地で甚大な災害が発生しており、先週も、台風20号が西日本を縦断しました。幸い、伊那市内での被害報告はございませんでしたが、これから台風シーズンの本番を迎えるにあたり、防災対策、減災対策に万全を講じてまいります。
今週末の2日には、伊那谷断層帯を起因とする大規模地震を想定した「伊那市総合防災訓練」が、西箕輪中学校を主会場として西箕輪地区で行われます。今回の訓練の最大の目的は「共助の地域づくり」とし、発災後の「安否確認」と「避難場所」の確認など地域の「初動対応」の訓練を行い、ひとりの犠牲者も出さない地域づくりを目指すものです。また、保育園児や小学生を対象として防災教室の開催、中学生は地域の皆さんと一緒に訓練を行うなど、将来を担う子供たちも、防災を通じて「地域のつながり」を学ぶ機会となるような訓練も行います。
去る、8月4日、5日に開催された第61回伊那まつりは、昨年の第60回記念大会を踏まえ、これまでの伊那まつりの精神を次世代に継承しつつ「新たな第一歩を踏みだそう」ということで、テーマを「歩(あゆむ)」とし、盛大に行われました。1日目の市民踊りには、おどり連98連、6,100人もの皆さんが参加され、2日目の遊イングビレッジも大変な賑いとなるなか、花火については、多くの企業と市民の皆様のご協力を頂きまして、4,500発もの花火が夏の夜空を彩りました。伊那まつり期間中は、厳しい暑さのなか、警備や交通対策にご協力をいただいた皆様、準備から片付けまでご参画いただいた多くの市民の皆様、関係の皆様に心から感謝を申し上げる次第でございます。
さて、伊那市を取り巻く社会情勢は、少子高齢化の進行や人口減少問題の顕在化、産業・雇用構造の変化、高度情報化の進展など、目まぐるしく変化しています。さらには、2027年に予定されているリニア中央新幹線の開業や三遠南信自動車などのインフラ整備に伴いまして、この地域(伊那谷)全体の社会環境が劇的に変化することが想定されます。一方、地方分権の進展により、自治体の自由度と責任が拡大されるなか、地方創生の視点からまちづくりを進めていくため、伊那市をどんな街にしていくのか、そのためにはこれから10年間に何をすべきなのか、市民の皆様や地域・各種団体の参画と協働による取り組みの重要性が高まっています。こうした状況を踏まえ、伊那市の継続的な発展に向けた総合的かつ計画的な行政運営の指針として、長期的な展望を示す、新たな総合計画を策定するため、本議会におきまして、「第2次伊那市総合計画基本構想」の策定につきましてご提案させていただきます。
また、本議会では、平成29年度の決算認定についてもお願いするところでございますが、伊那市の財政状況は、財政健全化プログラムの取り組みにより着実に改善しております。地方公共団体の主な財政指標のうち、実質公債費比率は前年度より0.1パーセント改善して「9.8パーセント」に、また、将来負担比率は、前年度同様の「数値なし」を維持しております。これは、地方債については「返すより多く借りない」ことを徹底して残高を減少させてきたこと、また、借り入れる場合も「合併特例債」や「過疎債」など、いわゆる「有利な起債」を優先させてきたこと、さらには、着実な基金の積み増しによって、将来負担に対する充当可能基金を増加させてきたことなどの取り組みの成果であります。今後、幹線道路網の整備など大型事業を控えるなか、合併特例債の終了や、普通交付税の減少などの課題もございますので、事業の「選択と集中」によって健全な財政運営に努めてまいります。
また、未収金対策では、平成17年度末の決算で約16億8,000万円まで増加していた伊那市全体の未収金は、困難な案件が残る中で、徴収担当課職員及び全職員の努力と適切なマネジメントによって、平成29年度末の未収金は4億5,356万円まで縮減しました。今後も引き続き、公平な負担と安定した財源確保のため未収金解消に努めてまいります。
ここで、主な事業の実施状況につきまして、ご報告申し上げます。
市民生活部関係では、
上伊那広域連合が進めている新ごみ中間処理施設「上伊那クリーンセンター」の建設事業でございますが、工事は順調に進み9月14日には電気を受電する運びとなっております。10月から各設備の試験を、12月には実際に収集ごみを投入して試運転を行う予定であり、来年3月末の竣工を目指して、安全第一に工事が進んでいる状況でございます。
保健福祉部関係では、
この夏の記録的な猛暑による熱中症対策の緊急措置として、8月10日までに、3歳未満児の保育室を優先して、エアコンを設置しました。未設置の保育室等につきましても、来年度早期に設置するよう進めてまいります。7月18日には、高遠保育園の起工式を行いました。3月の完成に向け、工事が順調に進むことを願っております。また、7月28日には、認知症の方やその家族が安心して暮らせる地域づくりを目指し、「第9回認知症を考える市民のつどい」を開催しました。今回は、市民主体となる介護予防の取り組みについての紹介や、伊那神経科病院の高橋院長に認知症の理解を深めるためのご講演をいただき、多く皆さんのご参加いただきました。
農林部関係では、
6月下旬から7月中旬にかけては、市内9地区で「伊那市50年の森林(もり)ビジョンの地区説明会」を開催したところ、多くの市民の皆様に参加をしていただき、今後のビジョン実現に向けた、様々なご意見を賜りました。
50年後の伊那市の森林(もり)づくりという壮大な取り組みでございます。今後も、地元地区や市民の皆さんとの連携を図りながら、ひとつひとつ着実に進めてまいります。5月29日には、日本初の林学博士中村弥六先生が整備した「進徳の森」と、高遠町図書館に残されている先生の林業関連の資料群が、一般社団法人日本森林学会が認定する林業遺産に選定されました。今回の認定を、森林に対する市民の関心を高める契機にしてまいりたいと考えています。また、7月24日には、林野庁の「林業成長産業化地域創出モデル事業」の対象地域として、全国12か所の一つに伊那市が選定され承認を受けました。これにより、今年度から平成34年度までの5年間、補助事業の優先採択が受けられることから、新たな森林管理システムを先取りした取り組みや林道などの路網整備、高性能林業機械の導入、ペレットボイラーの導入など、林業成長産業化のモデル事業に取り組んでまいります。
はびろ農業公園みはらしファームは、昨年度54万人もの来園者が訪れました。体験交流の家「やってみらし」は、今年の猛暑の中でも、冷房の効いた室内で、様々なメニューが体験できることから大変好評であり、また、バーベキューガーデンも4月当初から予約が殺到するなど大盛況であります。各種体験メニュー、収穫体験、南アルプスを眺望しながらのバーベキュー、ちびっこが楽しめるキックバイクコースなど、丸1日滞在して楽しめる施設として人気を高めています。
商工観光部関係では、
7月に六道原工業団地の1区画について土地売買契約を締結し、造成と周辺道路の整備を進めています。これにより、現在、提供できる産業用地は残り1区画のみとなり、今後、企業ニーズに対応できないことから、早急に新たな産業用地を確保する必要があります。
観光面では、昨年からの信州DC(デスティネーション・キャンペーン)など、山岳高原観光をメインテーマとした誘客が図られたことから、南アルプスへの登山客も順調に伸びております。また、2次交通としてJR中央線と仙流荘を結ぶジオライナー、パノラマライナーの利用状況も順調であり、特に、木曽福島駅からのパノラマライナーは、お盆までの利用率が対前年比で150%と増加しており、南アルプスに公共交通機関を利用して訪れるルートとして、さらに定着することを期待するところでございます。また、昨年度より、国の地方創生拠点整備交付金を活用して、整備を進めてまいりました旧中村家住宅につきましては、7月までに工事が終了したことから、10月のオープンに向けた準備を進めてまいります。これから秋の観光シーズンを迎え、10月14日からは「5週連続のぶっとおしそば三昧」のイベントも盛大に開催いたしますので、南アルプスの紅葉とそばを中心とした観光PRの強化に努めてまいります。
建設部関係では、
昨年9月30日に開通した小黒川スマートインターチェンの利用状況でございますが、この5月までの1日当たり平均利用台数は1,700台を超えており、当初計画していました1,600台を上回っています。特に、4月、5月は2,000台を超えており、現在検証作業を進めているところですが、大都市圏へのアクセス向上、産業振興、観光振興等に更なる効果が期待されるところであります。幹線道路網の整備状況につきまして、環状南線は、引き続き用地買収を進めるとともに、近く、工事に着手する予定であります。また、国道153号伊那バイパスは、福島・野底間のトンネル工事が着手されており、国道153号伊駒アルプスロードについては、都市計画決定にむけて手続きが進められております。その他、環状北線、国道152号、国道361号などの幹線道路網の整備や河川、砂防等の整備要望も引き続き行い、安全安心、快適な社会資本整備を確実に進めてまいります。
教育関係では、
今年4月29日に定期公演を再開しました市の無形民俗文化財の「中尾歌舞伎」を行う中尾歌舞伎保存会を応援するため、7月29日に「信州伊那中尾歌舞伎後援会」が設立されました。多くの皆様の支援を受け、これからも貴重な文化遺産である中尾歌舞伎を、永く保存、継承していただけるものと期待するところでございます。
今週末の9月1日には、「第6回千両千両井月さんまつり」を開催します。井月さんと時代を共有する「幕末維新伊那街道の夜明け」と題したシンポジウムを行うほか、2日には27回目となる信州伊那井月俳句大会を開催しますので、是非お出かけいただければと存じます。
以上、主な事業につきましてご報告させていただきました。
本定例会に提出いたします議案は、一般案件2件、条例案件3件、決算案件10件、予算案件5件の計20案件でございます。
詳細につきましては、担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議いただき、ご議決賜りますようお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

伊那市役所 総務部 秘書広報課 秘書係

電話:0265-78-4111(内線2133)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:his@inacity.jp

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