二つのアルプスに抱かれた「信州伊那アルプス街道」

　日本風景街道は、郷土愛を育み、日本列島の魅力・美しさを発見、創出するとともに、多様な主体による協働のもと、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を活かした国民的な原風景を創成する運動を促し、以って、地域活性化、観光振興に寄与し、これにより、国土文化の再興の一助となることを目的とした取り組みです。

二つのアルプスに抱かれた「信州伊那アルプス街道」
【中部風景街道　登録　中部－第3号】

青く澄んだ広い空、中央アルプスと南アルプスの雄大な山々、天竜川そして三峰川、川が造りあげた河岸段丘。自然が織り成す美しい風景は、古来変わることなくここにあり、この地にとって何より印象的で誇るべき先人から受け継がれた貴重な財産です。
　今、この財産の価値を私たちが再認識し、雄大な景観と先人の思いを後世に伝えなければなりません。

　「信州伊那アルプス街道推進協議会」は4つの活動方針を掲げています。
　1　二つのアルプスの景観保全・創造
　2　先人の苦労と歴史を学ぶ場の創造
　3　田舎体験と食・健康による交流促進
　4　新しい街道での新たな風景の創造
　これら4つの活動方針を元に、景観住民協定による景観の保全・育成や、権兵衛街道や秋葉街道など、街道の歴史や四季折々の景色を歩いて楽しむルートの整備と、その情報発信や、沿道の植栽など美化活動による風景づくり、田舎体験により伝統文化や食文化を提供し、交流の機会をつくる活動を進めてまいります

　その昔、地域と地域を結ぶ街道がありました。権兵衛峠を越え伊那と木曽をつなぐ「権兵衛街道」、伊那の宿から高遠を通り杖突峠を越える「杖突街道」、秋葉神社の信仰の道「秋葉街道」。この権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道をつないだルートを「信州伊那アルプス街道」としています。現在の道にしますと、国道361号と国道152号になります。この他、沿線周辺に主要地方道伊那インター線やナイスロードなどもあり、これらも主なルートで、これらルートの周辺を広く活動のエリアとしています。