井月 新句・ 類句 特別展示
井上井月の、近年新たに発見された句の特別展示を行います
会期
令和6年1月27日(土曜日)から5月13日(月曜日)
時間
午前10時から午後5時(最終入場時間 午後4時45分)
会場
伊那市創造館 2階 井月展示室
休館日
火曜日、3月21日(木曜日)
観覧料
無料
展示解説
初日の1月27日(土曜日)午前10時から、井月研究者の一ノ瀬武志氏による展示解説があります。
伊那谷を放浪した俳人、井上井月
伊那市創造館2階には、井月の直筆の句や資料を集め常設展示している「井月展示室」があります。
このたび、新たに発見された井月の「新句」の掛軸2点と、昨年飯島町の民家から発見された「類句」(以前から知られていた既存の句と、一部表現の違う句)を展示します。
新たに発見された新句
『棟あげや新酒の酔もひとちから 井月』
この句は、「建前が行われていますね。振る舞われた新酒の酔いも棟上げに力を貸しているのでしょう。」といった解釈になります。(意訳:一ノ瀬武志氏)
半紙に書かれた類句
『萬歳や人が笑ひば言得顔 井月』
この句は、以前から知られている『萬歳や人が笑ひばしたり顔』の表現を変えたものです。
この句について、故・竹入弘元先生はその著書「井月の魅力その俳句鑑賞」の中で、「万歳は正月に家々を訪れる門付。主役の大夫と、鼓を打つ才蔵と、賀詞、立舞い、唄、滑稽な問答で米銭を乞う。(その大夫が)観客が笑うと、自慢げな顔つきをしたと。」とされています。
「笑ひば」は井月の生国である越後の訛りと言われていて、また今回発見された「言得顔」は、「言い得て妙」といった意味になり、「したり顔」とは少しニュアンスが異なっています。
もう一つの新句
『湧て出る水音かろし白躑躅 井月』
つつじは晩春の季語で、その季節に軽快な水音が心地よく聞こえる風情を詠んだものです。
以上の、正月と新酒の季節にふさわしい句、更に春の3句を1月27日(土曜日)~5月13日(月曜日)の間、特別展示します。
井月の俳句作品紹介
井上井月の三峰川ジョギングロード沿い句碑マップ
井月編纂句集の紹介
一般社団法人 井上井月顕彰会(外部サイト)
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お問い合わせ
伊那市役所 教育委員会 生涯学習課 創造館
電話:0265-72-6220
ファクス:0265-74-6829
メールアドレス:szk@inacity.jp