50年の森林（もり）ビジョンの取組み

平成28年3月に策定した50年の森林ビジョン10年目を前に、伊那市50年の森林推進委員会でご検討いただき、これまでの7年間の取組を取りまとめ、今後の展望も盛り込んだ概要冊子を令和4年度に作成しました。

平成30年、伊那市は林業成長産業化に向けた先進的なモデル地区として林野庁に採択されました。そこから5年間にわたって、林野庁の補助事業である「林業成長産業化地域創出モデル事業」を実施してきました。
手入れが進んでいない森林を集約し森林管理につなげるための森林経営管理制度導入に向けた取り組みや、林業・木材関連事業者の皆さんが互いに交流を図るマッチングイベントの開催など、これまで幅広い事業に取り組んできました。

50年の森林ビジョンの始まりとして、みなさんが山に向き合う際の参考となるよう、市内の森林を機能や環境条件、目的等に沿って区分し、それらを色分けして示した地図を平成29年に作製しました。

市内森林の資源量の調査と共に、バイオマス（森林資源のエネルギー等利用）と利用可能な潜在量の検討を行いました。

近年、伊那市の里山の原風景を形成しているアカマツ林に松くい虫被害が蔓延し、多くのアカマツ林が枯死しています。これ以上の松くい虫被害拡大を防止するため、松枯れ（松くい虫）の危険度の予測に用いられるMB指数により「松くい虫危険度マップ」の作成を行いました。

伊那市には手入れが進んでいない放置竹林が多く存在しています。現状を把握するため、平成30年に竹林マップを製作しました。