伊那市ブランドスローガン
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更新日:2025年8月21日
伊那市は、森とともに歩んできた歴史と、そこから育まれた知恵や文化、そしてここで暮らす誇りを未来へつなぐため、ブランドスローガン 「森といきる 伊那市」 を掲げます。多様な命が支え合い、恵みをもたらす森のように、市民が関わり合い、“伊那らしさ”を語り、喜びを分かち合うまちを目指し、自然や人との対話から生まれるつながりを基盤に、伊那だからこそできる暮らしの環境を育てます。今回のブランドは、この地域の風土や歴史、そしてここで暮らしてきた人々の営みや想いの積み重ねに根ざし、伊那らしい価値を豊かに表現するものです。
ブランドロゴ
複数の「木」が形づくる「森」。それぞれに「人」の文字を重ね、森のようなコミュニティを表現しました。
人と人との出会いが重なり合い、対話が生まれ、学びが育まれる。多様な個性が響き合い、豊かさへと循環していく。
〈関係し合うから、森になり、関係し合うから、まちになる〉
森が教えてくれる知恵を道しるべに、この土地に根づく文化と風土を次の世代へ。伊那市の未来への想いを、このロゴに託しています。
ブランドパーパス
森から生きる知恵を学び、伊那市の未来を築く。
伊那の自然や学びが育む文化や風土を、次の時代へとつないでいく。
ブランドメッセージ
関係し合うから、森になり、
関係し合うから、まちになる。
私たちの社会は、どこへ向かっているのだろう。
もう少し豊かにいきる道は、ないのだろうか。
様々な命が関係し合いながら、絶えず循環し、支え合う場所がある。
それは、森。
命の関わりが多様であるほど、森は豊かになる。私たちの暮らしもきっとそうだ。
様々な個性が関わり合うからこそ、まちは豊かになっていく。
森の命が、絶え間なく巡るように、想いや文化は受け継がれ、つづいていく。
森の命が、互いに支え合うように、私たちのつながりが、未来を強くする。
森といきる。
それは、森や自然界の営みから、畏敬の念を持って学びなおすこと。
そして、人と人、人と自然がつながる地域社会を次世代へつないでいくということ。
本当は森のように多様な私たちが、関係し合いながら共にいきるための願い。
それが、「森といきる」ということ。
市長メッセージ
私の小さな頃は、人と森や山との関りは濃密なものがありました。子どもにとっては、春の山菜取り、サワガニやカジカ取り。お盆になると仲間と連れ立って盆花を取りに行き、秋にはキノコやクリやアケビを採る楽しみがありました。大人には生活の場としての森と山の存在がありました。カラマツやヒノキの植樹と下草刈りや枝打ちをし、後世のために森を育てる。ガスや電気製品のない時代には、煮炊きや囲炉裏の薪の準備や、冬にはバラ炭を作りに山に入り、また集落の飲料水を賄う「水道」の維持管理など、四季を通じて山に入っていました。私の小さな頃の記憶は、たった50年ほど前のことですが、人類にとってみれば、木の実を採り動物を狩っていた縄文・弥生の昔から今の時代まで、連綿と森とは繋がりがあり、何千年も森とともに生きてきた歴史があります。
森林の持つ機能は、二酸化炭素の吸収と酸素の供給(光合成)、飲料水・農業用水などの涵養、土砂災害の防止、建築用材の供給、木質バイオマスの原料供給、動物・植物・昆虫・鳥などの臥しどころなどと多様です。ミネラルの恵みも欠かせません。森がなければ農業はできません。森がなければ薪炭も水も得られませんでした。
また森や山は畏敬の場であり、神の依代として信仰の対象でもありました。人々と繋がる癒しの森であり、思索の森であり、精神の交感する森、多様性の森がありました。
18世紀から19世紀にかけて生きたフランスの政治家であり思想家の、フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンは、「文明の前に森林があり、文明の後に砂漠が残る」と言っています。これは森との繋がりは形而上への祈りとともに、すべての事象は森とともにあると理解できます。平易に言えば古来より森との繋がりは生活の端々にあり、このことを忘れた民族は、砂漠と言う不毛を生み出すことに繋がるのだと理解するのです。
新緑の頃、森で始まる躍動と生命の息吹を感じさせる瑞々しい緑。漆黒の森にいるときの静謐さと畏敬、艶やかな紅葉の後の落葉。雪に眠る森の佇まい。
森羅万象、すべてが森に繋がっているように「森といきる 伊那市」でありたいと願います。
2025年8月21日
伊那市長
お問い合わせ
伊那市役所 企画部 地域創造課 地域ブランド推進係
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ファクス:0265-74-1250
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