新宿区によるカーボンオフセット事業

　伊那市と東京都新宿区では、平成20年2月10日に地球環境保全のために協定を締結しました。
　高遠町と新宿区は、旧高遠藩主内藤家の縁により、昭和61年に友好提携を締結し、交流を深めてきました。そして平成18年には、伊那市、高遠町、長谷村が合併し、新「伊那市」となり、改めて伊那市と新宿区は友好提携を結びました。
　この協定では、友好提携の理念に基づき、環境の分野において両者が連携して伊那市の豊かな森林を保全することにより、二酸化炭素の吸収量を増加させるとともに、住民相互の自然体験学習や地域交流の機会を作ることを目的としています。

　協定内容は以下のとおりです

1. 伊那市の間伐に要する市有林において、間伐・下草刈りなどの整備事業を支援し、健全な森林の育成を促進する。
2. 伊那市内の森林から出された間伐材を、区内における事業などに有効活用できる環境を整備する。
3. 新宿区の森林保全事業により増加した二酸化炭素吸収量を、区内の二酸化炭素排出量から相殺する。
4. 新宿区立環境学習情報センターの地球温暖化対策事業の一環として、区民・事業者から参加者を募集し、伊那市の平地林を活用して下草刈りや枝打ち（ヒノキ、アカマツなど）、植林（広葉樹）などの体験学習を実施する。