原田コレクション

【原田コレクション】
平櫛田中、木内克、福沢一郎、熊谷守一、小泉清、土方久功、マイヨール、斎藤清、前田青邨、辻晉堂、張替正次、ゲルト・クナッパー、深澤史朗、山本豊市、吉田三郎、川島理一郎、原田政雄など。

原田政雄（1908－1988）は伊那市高遠町に生まれ、小学校卒業後、長野県の諏訪にある呉服商で働く。その間美的なものに憧れ、特に着物の柄のデザインなどの収集を始めた。美術好きはさらに高じ、積極的に多くの作家のところに、出入りするようになり、自らも絵を描き、写真を撮るようになった。
収集した作品は、近現代を代表する作家のものであり、しかも彼と交流のあった作家のものであった。画家の眼をとおした確かな作品群である。収集作品数は、668点であるが、もっとも多いのが、木内克のテラコッタ、デッサン、ブロンズなど288点、次が福沢一郎の68点、深澤史朗の46点と続く。
また、作品のほかに原田が戦後から亡くなるまでに交流のあった平櫛田中をはじめ、熊谷守一、斎藤清、中川一政などからの、手紙類数百通が当館に保管されている。