中村 不折
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更新日:2019年4月1日
中村不折 「卞和璞を抱いて泣く(べんかたまをいだいてなく)」
中村 不折(1866-1943)
慶応2(1866)年、東京に生まれる。青少年期を長野(高遠・伊那・飯田等)で過ごし、明治20年上京。小山正太郎、浅井忠らが主宰した十一字会研究所で洋画を学ぶ。正岡子規、森鴎外、夏目漱石らと親交、漱石の「吾輩は猫である」などの挿絵を描く。
明治34年から明治38年までフランスへ留学、はじめラファエル・コランに、その後J・P・ローランスに師事して歴史画の伝統的な手法を修得。帰国後は、黒田清輝の白馬会系に対し、太平洋画会系の中心的な画家として活動。のちに、太平洋美術学校の校長をつとめた。そこから中村彝、萬鉄五郎らの優れた画家が育った。また、書家・書道研究家としても知られ、昭和11年東京根岸に書道博物館を開設した。
第8回文展出品作(1914年)「卞和璞を抱いて泣く」は、不折から高遠町(現伊那市)に寄贈された。「森林太郎墓」、「故碌山萩原守衛之墓」、「新宿中村屋」、「日本盛」、「真澄」など多数揮毫する。
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