松くい虫対策について
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更新日:2024年7月24日
松くい虫被害の松林
伊那市では平成18年に初めて松くい虫による被害が確認され、
その後も被害が増え続けています。
大切な松林を守るために松くい虫被害の拡大防止にご協力ください。
松枯れ発生のメカニズム
松くい虫の被害発生メカニズム(林野庁ホームページより引用)
松枯れはマツノマダラカミキリという体長2~3cmの虫とマツノザイセンチュウという体長1mmにも満たない線虫によって引き起こされるものです。
この線虫に感染した松はやがて水分を十分に吸い上げることができなくなり、枯れてしまいます。
被害拡大防止のために
伊那市では以下の方法により松枯れの被害拡大防止に努めています。
伐倒駆除
松くい虫被害処理の流れ
- 地域内で松くい虫被害木(枯損木)処理を要望される場合は、「松枯損木処理要望書」を地区の区長や総代を通じて、50年の森林推進課までご提出ください。なお、所有者の承諾は事前に得ていただくようお願いします。
- 倒木による危険性や被害拡大防止を鑑み、申込順によらず枯損木処理を実施します。なお、伊那市の予算に状況により年度内に処理できない場合もあります。
- 伊那市の事業として処理できる被害木は、伊那市松くい虫対策実施計画に定める山林の枯損木です。
- 現況が山林であっても伊那市の予算の状況により事業対象とならない場合があります。
- 松枯損木処理要望書を受付後の倒木事故に関する責任は負いかねますので、所有する山林を日常的に管理いただき、松くい虫被害木の早期発見・早期処理をお願いします。
- 個人住宅の庭木等については個人での対応をお願いします。
樹幹注入
六道の杜での樹幹注入
マツノザイセンチュウに効果のある薬剤を健全な松へ注入して松を守る方法です。
実施適期は冬季とされています。大切なアカマツや地域などで守らなければならないアカマツなどは予防対策をお願いします。
樹幹注入を実施するにあたり、伊那市では費用の一部を補助しています。
事業区分 | 補助対象経費 | 補助率 |
---|---|---|
所有者等が自ら作業を実施する場合 | 薬剤購入に要する経費 | 10分の2以内(補助限度額100,000円) |
事業者等に委託して実施する場合 | 樹幹注入に要する経費 | 10分の1以内(補助限度額100,000円) |
注釈 歴史的または社会的な風致の維持等のため大規模な対策が必要と認められた場合は補助率を3分の1以内(補助限度額1,000,000円)とすることができます。
補助金の申請を希望する方は50年の森林推進課にご相談ください。
樹種転換
アカマツが枯れてしまう前に、適期に伐採して木材として有効利用し、伐採後は別の樹種を植樹するものです。伊那市では事業体と地域とをつなぐお手伝いをしています。
松枯れ被害防止のための効果的な対策として積極的な取り組みをお願いします。
また、信州の森林づくり事業を活用して実施した事業に対して事業体へ伊那市独自でかさあげ補助を行っています。
樹種転換事業の流れ
事業名 | 補助率 |
---|---|
森林環境保全直接支援事業 | 補助対象経費の1割 |
保全松林緊急保護整備事業 | 補助対象経費の2割 |
合板・製材生産性強化対策交付金事業 | 補助対象経費の1割 |
土地所有者の方へお願い
- 山林内の枯損木が道路や隣接地などへ倒れる事故が発生しています。事故が発生した場合、当該樹木の所有者が損害賠償を問われる場合があります。
- 倒木の危険性が高く、早期に処理が必要とみられる場合は、土地所有者の管理・責任において早期処理をお願いします。また、松枯損木だけでなく、所有する土地の樹木などについても適正な管理をお願いします。
- 地域からの要望を受け、松枯損木の伐倒駆除を行っていますが、処理完了までにはある程度の時間を要します。倒木の危険が高い枯損木については、土地所有者の責任において早期処理をお願いします。
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お問い合わせ
伊那市役所 農林部 50年の森林推進課 50年の森林推進係
電話:0265-78-4111
ファクス:0265-74-1250
