伊那市幹線道路網整備計画(計画図・概要の公表)
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更新日:2023年3月24日
計画図作成等について
平成18年の市町村合併による市域の拡大、産業立地による企業進出、権兵衛トンネル開通、国道153号伊那バイパスの整備延伸等、伊那市の交通状況の変化に対応し、将来の伊那市の発展に適応する交通体系を作り出し、交通渋滞の解消をはじめ道路沿線の良好な土地利用に資することを目的に、平成21年度に「伊那市幹線道路網整備計画」を作成しました。
計画に基づきそれぞれの道路整備を推進してきましたが、この度、計画の全体像や、「事業実施中」・「構想段階」の箇所を分かりやすくまとめた「計画図」を作成し公表します。
合わせて、道路網構想等の概要をまとめ、時点修正を行いました。
伊那市幹線道路網整備計画図(公表)(R5.3)(PDF:2,981KB)
道路網構想
広域化する商圏・医療圏あるいは大規模災害時における広域的な支援活動に対応するため、さらに、リニア中央新幹線の長野県駅や三遠南信自動車道へのアクセス道路として、伊那谷全体の道路ネットワークの構築が必要です。
また、市内に点在する公共施設、工業団地、商業集積地等を有機的に繋ぐため、未整備の国道軸の整備と合わせた環状道路網の整備等が必要不可欠です。
道路網構想は、以下の3つの方針を基に進めます。
道路網構想 | 都市計画マスタープラン上の位置付け |
---|---|
(1)国道軸等形成 | (基幹)広域交通軸 |
(2)環状網構想 | 内・外環状線 |
(3)市域一体構想 | 都市内交流軸 |
「注記」「伊那市都市計画マスタープラン」(令和4年3月)における位置付けを併記
高度成長期に一斉に建設したインフラ資産が老朽化しているため、インフラの長寿命化・老朽化対策を推進するとともに、通学路の緊急合同点検に基づいた交通安全対策も推進します。
なお、各道路の具体的な整備計画は、国・県の各種計画や、伊那市総合計画「実施計画」等で公表します。
道路網整備
道路網構想の内容や、道路網整備を進める具体的な道路は以下のとおりです。
(1)国道軸等形成
名古屋都市圏と長野県中信地域を結び、伊那谷を縦断する骨格幹線道路である国道153号、諏訪地域と飯田地域を結び、高遠城址公園や南アルプスへのアクセスルートでもある国道152号、高遠町から伊那市街地を経由し木曽地域・飛騨高山を結ぶ広域的な基幹道路である国道361号は、それぞれ物流や観光、通勤、通学等を支える伊那谷の生命線です。
並行する主要幹線道路である県道・市道も含めて、国道軸等を早期に整備し、広域的な道路ネットワークを形成することが必要です。
国道軸等形成 |
都市計画マスタープラン上の分類 |
---|---|
国道153号伊那バイパス |
主要幹線道路 |
「注記」(主)…主要地方道
(2)環状網構想
内環状線
市街地中心部の外郭道路を形成する内環状線の整備を推進し、市街地中心部での移動性の向上を図ります。また、整備により非常時における主要道路の代替機能が発揮されます。
ルートは、
(主)伊那インター線(環状北線)~(主)伊那辰野(停)線~(主)伊那生田飯田線~市道環状南線~市道小黒川大橋線
~市道原田井1号幹線~(主)伊那箕輪線。
環状網構想 |
都市計画マスタープラン上の分類 |
---|---|
(主)伊那辰野停車場線 |
主要幹線道路 |
外環状線
市街地中心部での渋滞の原因となっている市街地を通過する車両を迂回させ、渋滞の緩和を図ります。
ルートは、
南箕輪村道田畑・大芝線~国道153号伊那バイパス~国道153号伊駒アルプスロード~(一)沢渡高遠線~春近大橋
~市道犬田切線~市道西部1号線。
環状網構想 |
都市計画マスタープラン上の分類 |
---|---|
国道153号伊那バイパス |
主要幹線道路 |
「注記」(一)…一般県道
(3)市域一体構想
面積の大きな伊那市において、住民が市の主要施設へスムーズに到達でき、通勤・通学・通院等への利便性を高めることが必要です。
特に、中心市街地から距離が離れている高遠町、長谷地区からのアクセス向上が重要であり、国道152号、(一)芝平高遠線、(一)美篶箕輪線、(一)沢渡高遠線、(一)西伊那線、市道上牧笠原線の整備促進を図ります。
市域一体構想 |
都市計画マスタープラン上の分類 |
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(一)美篶箕輪線 |
幹線道路 |
(4)その他の道路(都市計画マスタープラン上の分類)
幹線道路
(一)伊那インター西箕輪線、(一)与地辰野線、(一)西伊那線、(一)南箕輪沢渡線、(一)車屋大久保線、川原田経塚線、経塚沢尻線
補助幹線道路
(一)伊那駒ケ岳線、(一)内ノ萱伊那線、(一)宮田沢渡線、下牧伊駒線、上牧福島線、水神橋線など
その他(市道の維持・安全対策・財源)
(1)インフラ(舗装・橋梁)長寿命化計画(公共施設等総合管理計画)
国の定める「インフラ長寿命化基本計画」及び「伊那市公共施設等総合管理計画」に基づき、道路施設の維持管理、修繕、更新の具体的な方法を定めた長寿命化計画により、効率的かつ効果的な維持管理に努めます。
伊那市公共施設等総合管理計画では、計画的な予防保全による長寿命化を進め、更新費用の縮減を図ることとしています。また、公共施設等の統廃合等による総量縮減を目指していますが、インフラ資産(道路、橋梁)は、計画的な予防保全による修繕を行い現状維持を目安としています。
道路橋等の道路施設については、道路施設ごとの「長寿命化修繕計画」により、点検・修繕計画を策定し長寿命化に取り組みます。また、舗装については、舗装の劣化予測を行い、予防保全による舗装修繕を計画的に進めます。
(2)通学路等安全対策
令和3年に発生した千葉県八街市の交通死傷事故を受け、通学路の緊急合同点検を実施しました。
対策が必要とされた県管理道路を含む172箇所のうち、伊那市道に関わる98箇所について、対策可能な箇所から速やかに対策を進めます。
国の交通安全対策補助金を活用し、用地買収を伴わない即効性のある対策(グリーンベルト、路面標示、標識、防護柵、水路への蓋掛けなど)から始め、用地買収を伴う歩道整備等の対策を進めます。また、ゾーン30プラスの整備も検討します。
(3)財源の確保
事業を実施するにあたっては財政健全化プログラムを踏まえ、引き続き国の補助事業の積極的な活用による有利な特定財源の確保に努め、伊那市実施計画に基づき計画的に実施します。
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お問い合わせ
伊那市役所 建設部 建設課 建設調査係
電話:0265-78-4111(内線2531 2532)
ファクス:0265-78-8100
メールアドレス:ksk@inacity.jp