大雨は早めの準備・早めの行動

近年、大雨の災害は規模が大きくなり、頻度が増しています。　
伊那市は、地形が複雑で、局地的・短時間に雨が降るという特徴があります。また、大きな災害が発生すると、孤立や要配慮者の避難行動が困難になるなど、影響が大きな地域です。
今回は令和5年6月豪雨の動きを時系列に沿って振り返ります。
出水期を迎えます。「安全なうちに、安全な場所へ」を合言葉に、自分や隣近所が一緒に助かる方法など、大雨の際の対応を決めておきましょう！

令和5年6月豪雨では、天気予報などを確認しながら、早い段階から状況が悪くなることを想定し、地区と連絡を取り合いながら、「逃げ遅れゼロ！」を意識して、早めの広報・情報共有を行いました。
しかし、行動するのは一人一人。それには、皆さんの意識の高さや地区内での連携、要配慮者支援の意識が大切です。
「空振りでも良いので迷うことなく！」と平時の取り組みの成果が行動につながった地区もありました！

土砂キキクル（危険度分布）は、避難行動に必要な時間を確保するため、危険度（色分け）の判定に2時間先までの予測値を用いています。市では、「避難情報発令」、地区の皆さんは、「行動の判断」の参考にします。キキクルは気象庁のホームページで公開しています。

富県北新、上新山
（229世帯707人対象）

高遠町勝間、小原、上山田、下山田
（634世帯2,025人対象）

高遠町長藤
（342世帯904人対象）

• 市役所　164.0ミリメートル
• 藤沢（高遠）　142.5ミリメートル
• 杉島（長谷）　170.5ミリメートル

（注記）いずれも6月の観測史上1位

• 路面洗堀、法面崩落、土砂流入、側溝や河川の詰まりや閉塞　計約300件
• 配水池破損（場広）
• 床下浸水4棟・通行止め18箇所（市道）
• 県関係災害復旧箇所　道路7箇所、河川23箇所

1. 地区の危険をみんなで確認する！
2. 地区の課題を洗い出し、地区でできる体制・対応を検討する！
3. 具体的な行動計画を作ることで、住民の安心感を高める！

安否メッセージと自分の位置情報を、普段使っているメールやLINEで送信できます。
「困っています！」「安全な場所にいます！」「むかえに来て！」のどれかを選択し、「ＳＯＳ送信」を押すことで、家族や普段連絡を取っている方、地区の役員など身近な支援者に自分の状況を伝えます。
（注記）市役所、警察、消防への通報ではありません。災害時に備えて、普段から使えるようにしておきましょう！

危機管理課防災係