伊那木質バイオマス発電所
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更新日:2025年6月26日
伊那木質バイオマス発電所
伊那木質バイオマス発電所とは
伊那市では、「2050年カーボンニュートラル」実現のため、森林資源の活用など伊那市らしい特色を生かした、持続可能でより効果的なCO₂の排出抑制に取り組んでいます。伊那木質バイオマス発電所は、「伊那から減らそうCO₂!!」の達成や「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指すため、上伊那森林組合バイオマスエネルギー工場の敷地内に建設しました。水害等でダムに滞留する流木や増加の一途を辿る松枯れ枯損木などの未利用材を燃料として活用し、発電した電力は、昼間は上伊那森林組合バイオマスエネルギー工場の稼働電力に供給され、夜間はICT伊那みらいでんきに売電されます。売電された電力の多くは伊那市内の公共施設に供給され、地域内でのエネルギー循環を体現しています。また、流木は、一般廃棄物として扱われ処分するにも多額の費用を要していましたが、木質バイオマス発電の燃料として有効活用することで経済的な効果も見込まれます。
発電所内の設備について
発電所内は主に4つの部屋に分かれており、原料チップサイロ室、チップ乾燥室、乾燥チップサイロ室、機械室(発電機)がそれぞれ設置されています。破砕機でチップ化された流木等は、原料チップサイロ室に保管されます。発電機の燃料としてチップを使用するにはチップが十分に乾燥している必要があるため、原料サイロに蓄えられたチップは乾燥機に運ばれ、乾燥後のチップは乾燥チップサイロに蓄えられ、順次発電機に流れていきます。
発電機はチップを熱分解し、一酸化炭素や水素などの可燃性ガスを発生させ、そのガスを使って発電します。熱分解する際に高温の熱が発生しますが、その熱は乾燥機に送られ有効活用されており、電力を作るためのエネルギーも出来るだけ化石燃料に依存しない効率的な構造になっています。
原料チップサイロ室
乾燥室
乾燥チップ室
発電機
流木等をチップ化する破砕機
流木や松枯れ枯損木は原木のままでは発電機の燃料として使用することができないため、破砕してチップ化する必要があります。チップ化するためには破砕機も欠かせません。破砕機によってチップ化された流木や松枯れ枯損木は原料チップサイロに運ばれます。
破砕機
令和7年6月11日竣工
竣工式の様子
テープカットの様子
所在地
上伊那森林組合 バイオマスエネルギー工場内(長野県伊那市高遠町上山田86-1)
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お問い合わせ
伊那市役所 市民生活部 生活環境課 ゼロカーボン環境政策係
電話:0265-78-4111(内線2211 2212)
ファクス:0265-73-4151
メールアドレス:sei@inacity.jp
