第十回「月一モイmoi」森の恵みで草木染め レポート
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更新日:2025年10月7日
森と学びを軸としたフィンランド連携を多様に推進する中、地域のみなさんにフィンランドの魅力を知ってもらい、フィンランドの暮らしを自分の暮らしにも取り入れるきっかけになればとの思いからスタートした「月一モイmoi」。
対話や体験を通して新しいコトを知り、フィンランドを通じて見える、もともと伊那市にある暮らしの豊かさを可視化します。
その第十回となる「森の恵みで草木染め」を、高遠みんなの村で行いました。
前日の雨でしっとりと暖かい日曜日、
子どもから大人まで30人近くの人が集まり、おしゃべりしながらクルミを集めたり、素材を小さく切ったり、
たき火を囲んでお昼ごはんを食べたり…
いろいろな人が混ざりあってわいわいと過ごす、懐かしくおだやかな気持ちになるひとときでした。
子どもも大人もワイワイと集まりました
染めの材料:クリ、玉ねぎの皮、マリーゴールド、ブドウの木の皮
高遠みんなの村×地域おこし協力隊×月1モイmoi
大人数での作業にぴったりの懐かしい村
この場所は、みんなに使ってほしいという願いを込めて「みんなの村」と名づけました。
だからこの「みんな」には、あなたも入っています。
この場所を管理している横山紀子さん(のりたけさん)が、会のはじめに話してくれました。
会が進むほど、「ここは草木染めにぴったりの場所!!」
「今日はこの場所でできて本当によかったなぁ」という気持ちがじわじわと広がりました。
ここで過ごしていると、昔から人類はこんなふうに村で生活しながら食べ物を分け合って、
暮らしに必要な営みをしながら子どもを育ててきたのだろうなぁと
知らないはずの遠い過去を思い出すような不思議な気持ちになります。
中学校の跡地にできたというみんなの村
みんなの村を管理している、のりたけさん
みんなでやると面白い
草木染めは材料をとってくるところから始まります。
みんなの村にたくさんあるくるみの木から、実や枝、葉を集めます。
集めたものをみんなでチョキチョキ、
わいわいとおしゃべりしながら、
よーく色が出るように、できるだけ細かくきざみます。
農家さんは何でも持っている
材料を小さく切り、煮たときに色を出しやすくします
原始的に石を使う。この日から手がずっと茶色い
刻んだ材料は、種類ごとに分けて大きなお鍋に入れて煮込みます。
30分ほどぐつぐつしていると、植物の色が出てきて
染め物に使う染液が出来上がります。
砕いたクルミを大きな鍋にイン
たき火でぐつぐつと色を出します
前回のアップサイクルワークショップで生まれ変わったというすてきなエプロン
白い手ぬぐいを、いよいよ染色!
ビュッフェのように5つ並んだ5種類の染液。
どの色で染めようかな~と迷うのも幸せな時間です。
2色、3色と複数の色に分けてグラデーションを作ってみる人も。
30分ほどつけたら水にさらして、ミョウバンで色止めをして、いよいよオープン!
どんな模様ができたか、開いてみるのはワクワクの瞬間でした。
自分で持ってきたTシャツや靴下を染めてみた人も。
草木染めで生まれ変わったら、ますます大切に身に着けることができそうですね。
染めてみたい染液に手ぬぐいをボチャンと漬けます
たいへんよく染まりました
いろんな人が混ざりあってすごす時間
染まるのを待つ間や干している間も、ゆるやかな時間が流れました。
子どもたちは子どもたちで、
滑り台の下をひみつきちにして何やら夢中になっていて
お腹がすいたらたき火でお餅やお肉を焼いて、みんなで食べました。
農家民泊をされている方が、育てたリンゴやブドウなどの果物をふるまってくださり
お腹も心も満たされる時間でした。
月1モイmoiを始めたときに、「伊那での暮らしの豊かさを再発見できるような会にしたい」という思いがありました。
フィンランドのすてきな暮らしに憧れのような遠い気持ちを抱くけれど、
自然の恵みを取り入れた、心豊かな暮らしを
実は伊那でも、自分たちでやってみることができる。
そんなことを実感した秋の一日でした。
たき火を囲みお昼
並べて干すと美しい
子どもたちもなにやら夢中
次回のモイmoiはたき火ウィーク
10月31日金曜日から11月5日水曜日まで、各日午前10時から14時の間
市民の森でたき火ウィークを行います。
単発のイベントではなかなか参加しづらかった、というかたも
この機会にぜひ森を訪れてみませんか。お楽しみに!
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