第二回「月一モイmoi」あったかくなる遊びを作ろう!レポート
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更新日:2025年1月21日
森と学びを軸としたフィンランド連携を多様に推進する中、地域のみなさんにフィンランドの魅力を知ってもらい、フィンランドの暮らしを自分の暮らしにも取り入れるきっかけになればとの思いからスタートした「月一モイmoi」。
対話や体験を通して新しいコトを知り、フィンランドを通じて見える、もともと伊那市にある暮らしの豊かさを可視化します。
その第二回となる伊那市ミドリナ委員会との共同企画「たき火の日 あそびと学び」を、ますみが丘市民の森で行いました。
今回のテーマは「あったかくなる遊びを作ろう!」
フィンランドの子どもたちは毎朝、たとえ-20℃の気温でも学校が開く時間まで外で遊びながら待ちます。真冬の森へ遊びに行くことも多いそう。
そこでの自由な時間の中で、子どもたちはきっと自然に生まれた遊びに夢中になり、頭を使い、体を動かすのだろうと想像します。
そんなフィンランドの子どもたちにヒントをもらい、今回のテーマが生まれました。
この日は幼児から小学生、信州大農学部の学生さん、大人も含めて20人ほどが集まりました。
森を歩いて冬さがし
足で雪を踏むと、どんな音がする?
楓の木の樹液からメープルシロップが作れるお話。
冬発見!キラキラの氷
冬発見!ちっちゃなつらら
まずは森の中を歩いて冬を探しました。この日の朝の気温はマイナス7℃。
雲ひとつない青空の広がる気持ちのいい天気ですが、とにかく寒い!森に入ると足元には雪が残っています。
「この雪を踏んだ時の音を、言葉であらわすとどんな音?」
ザクザク、ゾフゾフ、ジャリジャリ、シャクシャク…
みんなで体を動かしながら、耳をすませて言葉をさがします。
同じような音を聴いているはずなのに、言葉にするとみんな少しずつ違っているのも面白い。
少しずつ体があったかくなってきました。
たき火から生まれた遊び
市長が火おこしのポイントを教えてくれました
だれの松ぼっくりが一番に燃え尽きるかな?
こもれび広場につくと、たき火の火おこしスタートです。
たき火名人の白鳥市長が来て、火おこしのポイントを教えてくれました。
火がつきやすい枯れ葉・乾いた小枝をあっという間に拾い集めてきて、
風の向きを考えて、同じ方向の束にする。
火をつけたら、枝の隙間にそっと息を吹きかけて空気を送り込み、
カラマツとアカマツの枯れ枝を火の上に置く。
そんな様子を子どもから大人まで、真剣な眼差しで見て学びました。
ひとつめの、あったかくなる遊びは「ファイヤーでGO!」
参加した子のひとりがその場で考えて、ルールを説明してくれました。
ひとり一本、小枝を見つけてきて、かけ声に合わせて一斉にたき火の中に投げ入れる。
その小枝が一番に燃え尽きた人の勝利!というものです。
自分の枝になかなか火がつかなくて、やきもきしたり
火がつくと思わずその枝を応援したくなったりします。
わくわく、ドキドキが楽しくて、松ぼっくりで二回戦目もやりました。
たき火に近づいて、体も温まり、心もあつくなります。
丸太を転がしてモルックを倒すバトル!
「市長、遊ぼう!」
よーい、ドン!
高得点をねらう作戦で行こう!
それはわたしが倒す!
続いて生まれた遊びが、丸太転がし。言葉をかわしながら、新しい遊びが今ここで生まれていきます。
走ったらあったかくなるんじゃない?
丸太があるし、転がしてみる?
数字の書いてあるモルックの木を使って、点数をゲットするのはどう?
全部倒したら終了ね。
この棒は障害物。倒してしまったら、スタートからやり直し。
…そんなやりとりが重なります。
みんなで遊びたいから、ルールを知りたい。聞きたいことが出てくる。
そんな思いから自然に生まれたコミュニケーションで、ここにしかない遊びを「やってみよう!」というところまでみんなでもっていきます。
大人も子どもも関係なく、夢中になって丸太を転がします!
勝ち負けなんてどうでもよくなるほど、楽しくてあったかくなる遊びができました。
たき火を囲んで昼食
マシュマロ、焼くぞー
フィンランド料理、サーモンクリームスープをたき火で
フィンランドの森でとれる、リンゴンベリーのジャム
はじめましてでも、いつのまにか仲良し。
お昼の時間には、たき火を囲んでフィンランドのサーモンクリームスープを食べました。
フィンランドの森でとれる定番とも言える、リンゴンベリーのジャムも味わいました。
たき火と太陽とあったかくなる遊びの力で、このころにはすっかり体も心も温まり、半袖一枚になってみても寒くない!というメンバーも。
今日ここで初めて会った子どもたちも、お気に入りのハンモックに揺られてすっかり打ち解けた様子でした。
森で見つけたスケートリンク
森のステージがスケートリンクに変身
ツルツルの感じが楽しい
この動き、みんなできる?
午後は大きな霜柱をさがしに森を散策。
森の中にある木のステージに氷が張って、スケートリンクができているのを発見しました。
みんなでステージに上って、つるつる滑る感覚を楽しみます。
ダンスの得意な信大生が、いろいろな動きやステップをして、みんなも氷の上でそれをまねしてみました。
ダンスも体があったまります。
雪の上に寝転んでみたら…
心が静かになります
冬の青空
いつもと違った角度から森を見上げてみました。
ただ雪の上に寝転んで、気がかりなこともすべて忘れて、しばらく空を見上げる時間。
心が静かに、おだやかになります。
最後は「今日のハイライト」の時間。
たき火を囲んで、今日いちばん心にのこったことを伝えあいました。
「今日はよく眠れそう!」と帰路につく参加者も。冬の森を満喫した、大満足の一日でした。
次回はフィンランドのお菓子作り
次回の月1モイmoiは2月15日(土曜)です。
昨年12月のいなまちクリスマスでフィンランドのお菓子を販売した、伊那小学校6年智組さんと一緒に
市民のかたも参加できる形で、いなっせ5階調理実習室でフィンランドのお菓子づくりの会を行う予定です。お楽しみに!
お問い合わせ
伊那市役所 企画部 地域創造課 地域ブランド推進係
電話:0265-78-4111(内線2155 2252)
ファクス:0265-74-1250
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