第三回「月一モイmoi」フィンランドお菓子づくりの会レポート
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更新日:2025年2月17日
森と学びを軸としたフィンランド連携を多様に推進する中、地域のみなさんにフィンランドの魅力を知ってもらい、フィンランドの暮らしを自分の暮らしにも取り入れるきっかけになればとの思いからスタートした「月一モイmoi」。
対話や体験を通して新しいコトを知り、フィンランドを通じて見える、もともと伊那市にある暮らしの豊かさを可視化します。
その第三回となる伊那小学校6年智組さんとの共同企画「フィンランドお菓子づくりの会」を、いなっせ生涯学習センターで行いました。
これまでの智組さんとフィンランドの関係
伊那小学校の6年智組さんは、昨年秋ごろから月に1回程度、フィンランドのヘイナバーラ学校の子どもたちとオンラインで交流をしてきました。
自分たちの好きなものや学校のことを紹介したり、英語で質問を考えてフィンランドのことを聞いてみたりしながら、フィンランドの暮らしや文化に親しみました。
12月に行われた「いなまちクリスマス」のイベントでは、フィンランドのお菓子を作って地域の人たちに販売しました。
買った人からは「とてもおいしかった!」との声もあったことから、地域のかたも参加できる形で、お菓子づくりの会を開くことになりました。
12月のいなまちクリスマスで販売
オンライン交流に向けて質問を考える
会話が続く質問の工夫
お菓子の紹介
雪の結晶?風車?星?
まずは智組さんから、今日作るお菓子の紹介です。
フィンランドではクリスマスに食べる「ヨウルトルットゥ」というお菓子。
この形は何をもとにしたものでしょう?というクイズの答えをみんなで考えました。
フィンランドのことを新しくひとつ知ることができました。
調理開始!
スプーンクッキーとも呼ばれる「ルシッカレイヴァット」
バターを溶かす
粉類と合わせて…
みんなでまぜまぜ
スプーンからつるっと離れる固さが大事
いざ、オーブンへ!
まずはバターを弱火でじっくり溶かして、小麦粉・砂糖・重曹の生地に混ぜ込んでいきます。
木べらで混ぜて、ちょうどいい固さになったらスプーンを使ってひとつひとつ、クッキーの形に成形します。
焼きあがったら2枚のクッキーにジャムをはさみます。
バターのいい香りが部屋の中いっぱいに広がります。
クリスマスのお菓子「ヨウルトルットゥ」
大人も子どもも一緒に
優しく教えてくれます
こうやって切るんだねぇ
美しく並びました
パイシートに切り込みを入れて、ジャムを包み込むように折りたたみます。
小さな子にもわかりやすいように、やりかたを丁寧に見せる智組のお兄さん、お姉さんたち。
こちらのグループには、フィンランドに行ったことのある大人の参加者の方もいました。
フィンランドのお話を聞きながら、楽しく手を動かしました。
智組さんの学びの軌跡
焼き加減チェック
お兄さんと一緒に
食器洗いも一緒に
今回の月1モイmoiや、昨年の販売に向けた試作も含め、学校の家庭科室で何度か作る練習をしてきた智組さん。
実は今回、会場にあったのがいつもと違うガスオーブンだったこともあり、焼き時間や火加減に微妙な調整が必要でした。
また、生地のやわらかさを調整するのに粉を少し足したり、冷やしてみたり、そんな試行錯誤もありました。
「焼き時間は8分くらいがいいみたい」
「重曹を増やしたらふっくらするかな」
考えて、試して、もっとよくしようとする姿。
うまくいった方法を自分だけのものにせず、
仲間たちにちゃんと伝える姿。
作りながら洗い物や片付けも同時並行で行う手際のよさ。
小さな子の横に並んで作り方を伝える姿。
やさしく声をかけて一緒にお皿を洗う姿。
そして、そんな6年生たちを温かく見守る担任の先生。
卒業を間近に控えた6年生たちは本当に優しくて頼もしくて
驚くことばかりでしたが、これはきっと子どもたち自身にとっては日常の一部なのだろうと感じます。
これまでたくさんの経験を通して
学びを積み重ねてきたことが本当によく分かる一日でした。
いただきます
焼きたてをみんなでいただきます。
甘くて、おいしくて、心温まる時間でした。
次回はフィンランドのサウナ体験
次回の月1モイmoiは3月15日(土曜)です。
高遠にある薪ストーブ・サウナ専門店のDLDさんと一緒に
市民のかたも参加できる形で、フィンランドサウナの体験会を行う予定です。お楽しみに!
お問い合わせ
伊那市役所 企画部 地域創造課 地域ブランド推進係
電話:0265-78-4111(内線2155 2252)
ファクス:0265-74-1250
メールアドレス:jkz@inacity.jp
