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松本 竜司さん  新規就農

ページID:267374599

更新日:2016年4月4日

 松本さんは、信州大学農学部卒業後、北海道網走市で農業者の支援をする仕事に携わっているうちに、農村景観を維持し安心でおいしい農産物を提供したいという気持ちが強くなり、奥様の実家がある伊那市に移住されました。

子どもの成長がモチベーションに

 私は、二種兼業農家(注釈1)の次男として、石川県輪島市で育ちました。石川県の高校を卒業後、「親元を離れたい」という気持ちから、信州大学農学部に進学することを決めました。

なぜ伊那市での就農を決めたのか

 大学卒業後は、北海道で農業改良普及指導員(注釈2)として、岩見沢市で11年勤めたあと、職員の交換研修で岐阜県大垣市で2年間働きました。その後、北海道網走市に転勤になったわけですが、普及指導員として農業者を支援している中で、自らが普及指導員として培ってきた技術を生かし、安全でおいしい農産物を提供したいという気持ちが強くなり農家になることを決心しました。
 伊那市への移住の理由は、妻の実家が伊那市に農地を持っていたことや信州大学農学部で学生生活を送り、住環境などを十分知っていたことがきっかけでした。また、充実した研修や支援体制があることや、伊那市ではお米はもちろんのこと、アスパラガスやブロッコリー、キュウリ、ズッキーニ、イチゴ、リンゴなど多種多様な農作物を栽培できることも大変魅力的です。

仕事と子育てについて

 私は、転勤族だったこともあり、当時は地域との関係が希薄だったと思います。伊那市で生活し始めると、地区の行事や子どもの学校行事などで地域の方々と関わる機会も増え、充実した毎日を送っています。
 また、義母との生活や総合学習での地域との交流、伝統行事への参加などを通して、子どもたちが以前よりも自主的に成長していく姿がたくましく見えます。  
 転勤ばかりで子どもたちには「故郷」と呼べる場所がありませんでしたが、伊那市が子どもたちにとっての「故郷」になってくれればと思っています。

就農までの取り組みや苦労

 私が就農までに活用した事業は「農業インターン制度」(1年間)、「JA上伊那生産振興拡大支援事業」で、就農後に「青年就農給付金」を2年間活用しました。
 1年間のインターン研修を終えた後、まずは義母から土地を借りて農業を始めましたが、現在でも事業を拡大していくために農地を探しています。
 また、農業用機械や施設の整備にも頭を悩ませました。これらをそろえるには相当の資金が必要なため、JAの営農技術支援員から情報をいただき、他の農家で使わなくなった機械などを中古で取得しました。
 私は支援してくれた方に感謝すると同時に、あらためて人脈作りがとても大切だと実感しています。

農業経営の現状

 4月から12月まで収入が途切れないように、主にアスパラガス、ブロッコリー、白ネギ、ズッキーニ、小菊の野菜・花の栽培から出荷までを計画的に行っています。その期間は体力的にも厳しいものがありますので、覚悟をもって取り組む必要があります。収穫した野菜は9割をJAに出荷し、1割は直売しています。
 年々慣れてきたことや規模拡大により、売り上げは増加していますが、収獲するものが無い1,2月はアルバイトをしています。

 規模が大きくなれば設備投資にも資金が必要になることや冬の積雪のためにハウスが壊れたり、野菜の単価安が続いたことなど落ち込むこともたくさんありますが、モチベーションを高める次の3つのことがあるおかげで、農業に前向きに取り組むことが出来ています。
 まずは、直売を行っている中で、お客様の「おいしい」「おいしかった」の一言です。その一言でそれまでの苦労が報われます。そして、私の野菜を食べていただくお客様の笑顔を思い浮かべながら日々の農作業にまた励むことが出来ます。
 また、二人の子どもたちはスピードスケートに熱中していて、市内外のスケート場で毎日練習を頑張っています。そういった子どもの頑張りを支えている一方で、その頑張る姿を見て、「自分も負けられない」という気持ちが湧いてきます。
 最後に、私は平成24年から伊那市の中学生の職場体験学習を受け入れています。はじめは指示を待つだけの子どもたちが、自ら考え行動しはじめる瞬間や作業を終えた後の達成感・充実感に満ちた笑顔を見ることは大変嬉しく思います。受け入れを始めた理由は中学生に農業の魅力を伝えるためでしたが、私自身も中学生から働くためのエネルギーをもらっています。

将来の夢や目標

 これまで支えてくれた地域の方への恩返しはもちろんのこと、農地の有効利用により農村景観の維持に貢献したいと思います。
 また、農家という仕事を選んだのですから、農業だけで生計を立てたいと考えています。現在は冬場の仕事に苦労していますが、育てた野菜の加工・販売など6次産業化(注釈3)にも取り組んでいきたいと考えています。

注釈1:農業以外の仕事(会社勤めなど)で収入を得ている農家のうち、農業での収入が、全収入の50パーセント以下の農家で、世帯員に1人以上の兼業従事者がいる農家
注釈2:農業者に直接接して、農業技術の指導を行ったり、経営相談に応じたり、農業に関する情報を提供し農業者の農業技術や経営を向上するための支援を専門とする、国家資格をもった都道府県の職員
注釈3:雇用と所得を確保し、若者や子どもも集落に定住できる社会を構築するため、農林漁業生産と加工・販売の一体化や、地域資源を活用した新たな産業の創出を促進することなど

お問い合わせ

伊那市役所 企画部 地域創造課 移住定住促進係

電話:0265-78-4111(内線2251 2253)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:jkz@inacity.jp

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