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令和6年6月議会定例会あいさつ

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更新日:2024年6月7日

 野山の若葉が次第に色濃くなり、爽やかな風に初夏の訪れを感じる、すがすがしい季節となってまいりました。
 本日は、令和6年6月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り誠にありがとうございます。定例会の開会にあたりまして、一言ごあいさつ申し上げます。
 先月発表された内閣府の月例経済報告による全国の景気は、「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している。」とされ、長野経済研究所による月例調査では、県内の景気は、「持ち直しの動きに弱さがみられる。」とされています。弱いながらも回復傾向が示される一方、物価上昇による各家庭への影響は大きく、引き続き個人消費の動向などに注視が必要です。
 こうした状況の中、国民の経済的負担を軽減するため、今月から国の定額減税が導入されます。一定収入以下の世帯や個人を対象とした所得税と住民税の減額の制度ですが、非課税の方への給付や定額減税しきれない方への補足の給付を伴うことから、6月1日付けで人事異動を行い、事務処理体制の充実を図ったところであります。今回設置した定額減税調整給付室において、福祉部門と税務部門が連携し、対象となる市民の皆様に円滑に給付できますよう対応してまいります。なお、本定例会に関連の補正予算を提案させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。

 さて、今年の元日に最大震度7を記録した「令和6年能登半島地震」における本市の対応につきましては、これまで長野県合同災害支援チーム「チームながの」などの要請により、石川県の輪島市、羽咋市、七尾市、志賀町におきまして、避難所運営、応急給水、住家被害認定、罹災証明、上下水道管の調査及び修繕、災害廃棄物処理業務などの支援を行ってまいりました。「チームながの」としての支援は、5月31日をもって終了しましたが、被災地では6月に入ってからも余震が発生し、発災から5か月経過した現在も避難所での生活を余儀なくされている多くの方がおられます。被災地の復旧・復興には、息の長い支援が必要であり、伊那市としましては、これからもできる限りの支援を継続してまいります。
 今年も梅雨の季節となりました。近年は、局地的豪雨による土砂災害や洪水浸水被害など、全国各地で豪雨災害のリスクが高まっています。ご自宅やお住いの地域の災害リスクを確認いただき、非常時の持ち出し品を予め用意するなど、事前の対策が極めて重要であります。
 伊那市では、災害情報を市民の皆様に確実に伝えるため、防災行政無線や地域安心安全メールを運用していますが、情報伝達をさらに充実するため、本年4月から新たに「伊那市防災アプリ」の運用を開始しました。災害情報のお知らせのほかに、土砂災害や浸水箇所の災害リスクを確認できる「防災地図」や、今いる場所の浸水想定を視覚的に確認できる「災害体験AR」、雨量、河川水位や気象庁の情報を確認できる「伊那市防災気象情報」、簡易なメッセージを家族や支援者などに送信できる「SOS機能」など、様々な機能を搭載していますので、是非ご家族でダウンロードして災害の備えに役立てていただきたいと思います。

 それでは、本定例会に提案しております補正予算の内容につきまして、ご説明を申し上げます。今回の補正予算は、一般会計の補正をお願いするものでございますが、予算規模は、7億3,550万円の増額をお願いし、予算総額を360億2,650万円とするものでございます。
 特徴的な事業について、ご説明させていただきます。
 はじめに、先ほど申し上げました国が実施する定額減税について、減税しきれない分がある方に差額を給付する事業と、令和6年度、新たに住民税非課税や住民税均等割のみ課税となる世帯への10万円給付、その扶養する18歳以下の子ひとりあたり5万円を給付する事業に、約6億3,400万円を計上いたしました。
 また、4月から地域創造課に設置されました「まちづくり推進係」の事業、新たにネーミングライツ契約を結びました「伊那ニッパツ野球場」と「伊那ニッパツスタジアム」に関連した整備事業、産婦人科医の開業を支援する補助金、50年の森林ビジョンを着実に推進するための市有林整備事業などを予算計上いたしました。
 そのほか、小型木質バイオマス発電設備のスムーズな導入のため、予算の組替えをお願いしております。
 以上が、一般会計に計上いたしました主な事業でございます。
 
 続いて最近の主な市行政について申し上げたいと思います。
 今年のバラ祭りは、先月25日から今月22日までを「伊那バラフェスタ2024」として開催し、通り町商店街の「伊那まちバラぶらり」や、高遠「しんわの丘ローズガーデン」でのバラ祭りでは、様々なイベントを企画しております。
 ローズガーデンから望む中央アルプス、そして東に見える南アルプスの雪解けも進み、いよいよ山岳観光の時期を迎えています。昨年から南アルプス北部の登山基地として、仙流荘周辺を「南アルプス長谷 戸台パーク」として整備し、北沢峠までのバスを「南アルプス クイーンライン」、また分杭峠までを「分杭 気の里ライン」として、南アルプス林道バスで運行を開始しております。関東圏を中心に多くのお客様を南アルプスへお迎えするため、今年も茅野駅からジオライナーを運行するとともに、ジオタクシーの運行も継続いたします。また、昨年度好評であったモーニングジオライナーも伊那バスターミナルから運行いたします。モーニングジオライナーは、市街地へお泊りいただくことで宿泊や飲食などへの経済効果も高く、利用者を南アルプス林道バスの始発便に間に合うようにお連れする便として好評であり、ジェイアールバス関東株式会社様と連携して運行を継続してまいります。
 
 続いて、去る5月27日には高遠町総合支所新庁舎の建設工事の起工式を挙行いたしました。新しい庁舎は、城下町である高遠の街並みとの調和に配慮した和風の外観で、内装には伊那地域産の木材を活用し、市民の皆様に末永く親しんでいただける利用しやすい施設となっています。太陽光発電設備や蓄電池を設置する計画であり、地域自治の拠点であるとともに、地域防災の拠点としての機能を発揮する施設として、来年5月の竣工を目指して建設工事を進めてまいります。
 また、昨年5月から建設工事を行ってまいりました長谷総合支所の新庁舎につきましては、本体がこのほど完成し、現在、7月1日の業務開始に向け準備を行っております。7月2日には新庁舎開庁式を開催し、関係団体等に紹介をさせていただく予定であります。市民の皆様に新庁舎を有意義に利用していただき、長谷地域の一層の振興に努めてまいります。
 6月1日には、伊那市にゆかりのある大使お二人の講演会が開催されました。まず、長野県伊那文化会館におきまして、伊那市ふるさと大使であり、岸田内閣官房参与の飯島勲さんを講師にお迎えし、「政局を語る」と題して講演いただきました。飯島大使による講演会は10年ぶりの開催となったわけでありますが、当日は、市内外から約400人という大勢の皆様に聴講いただき、大変有意義な研修の機会となりました。
現在、飯島大使は、岸田内閣官房参与のほか、長野県県政参与などの重責を担われ、ご活躍されています。飯島大使がお持ちの深い知見と広い視野から、リーダーのあるべき姿や心構え、また、政局について大変興味深く示唆に富んだお話をいただきましたので、時を逸することなく今後の市政運営に生かしてまいりたいと存じます。
 高遠町総合福祉センター「やますそ」では、伊那市文化芸術大使であり、画家や俳優などの多方面で活躍されている片岡鶴太郎さんを講師にお迎えし、高遠町桜大学の講座として「高遠とわが人生」をテーマに講演いただきました。
 各分野で活躍されているふるさと大使や特命大使の皆様には、今後とも様々な面で伊那市を応援いただき、また、伊那市のPRに協力いただきますよう取り組んでまいります。
 なお、本定例会に議案として提出しておりますが、ご議決いただければ東原工業団地C区画を株式会社ニチリョー様に売却し、本市に工場進出いただきます件につきましても、伊那市産業大使であり、伸和コントロールズ株式会社代表取締役会長であります幸島宏邦大使のご紹介により実ったご縁でありますので、ご報告させていただきます。
 
 以上、最近の市行政のおもな動きにつきましてご報告申し上げました。
 
 本定例会に提案しております議案は、一般案件1件、条例案件3件、予算案件1件の計5件でございます。詳細につきましては、担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議いただきご議決賜りますようお願い申し上げまして、あいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

伊那市役所 総務部 秘書広報課

電話:0265-78-4111(内線2133)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:his@inacity.jp

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