令和6年12月議会定例会あいさつ
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更新日:2024年11月29日
里山を美しく彩った紅葉も終わりを告げ、アルプスの山々も次第に雪化粧へと装いを変えつつあります。早いもので今年も間もなく師走を迎えます。
本日は、令和6年12月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては、ご出席いただきありがとうございます。
定例会の開会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
内閣府が11月26日に発表した月例経済報告によりますと、日本経済の基調判断について「景気は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、先行きについては、「雇用・所得環境が改善するもとで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される」としております。
その一方で、長引く物価の高騰が私たちの暮らしに大きく影響しており、また、アメリカの今後の政策動向や中東地域をはじめとする国際情勢が、世界経済に及ぼす影響についても十分注意していく必要があります。
本市といたしましては、物価高騰対策・経済対策につきまして、9月補正予算にて低所得高齢者世帯への燃料費等支援、子育て世帯への臨時給付、施設園芸農家への燃料高騰対策や畜産農家への飼料高騰対策など幅広く実施しておりますが、国及び県の補正予算の動向を踏まえ、引き続き必要な支援に向けた検討を進めてまいります。
さて、10月23日に株式会社カヤックが運営する「SMOUT(スマウト)移住アワード2024上半期」が発表され、登録している1,076地域の中から、伊那市が3年連続で上半期第1位に選ばれました。
伊那市では、ふるさとワーキングホリデー、小学校体験ツアー、ワーケーション、農林業体験など、様々な体験機会を提供するプロジェクトや、地域おこし協力隊や集落支援員の募集を通じて、地域の魅力を広く発信しております。その中でも、2週間から1か月程度、実際に地域で生活しながら農業や林業などの仕事を体験し、人や地域と触れ合うことができる「ふるさとワーキングホリデー」は、多くの方の関心を集めています。実際の仕事や暮らしの体験を通じて、事前に地域とのかかわりを持つことで、より具体的な移住をイメージできることが、高い評価に繋がったものと考えています。
豊かな暮らしや、より良い教育・子育て環境を求めて移住を検討される方は、ますます増加することが予想され、引き続き伊那市の魅力を高めるとともに、積極的に発信し、関係人口の増加、移住定住促進に取り組んで参ります。
それでは、最近の市行政の主な動きについてご報告申し上げます。
10月19日から11月24日までの間、昨年に引き続き日比谷松本楼で伊那市フェア「信州伊那 ~松本楼で愉しむ 秋の恵み~」を開催いたしました。昨年は約2週間だった開催期間を、今年は1か月余りに拡大し、期間を通して伊那の食材をふんだんに使った特別メニューが提供されました。また、初日に行われた物産展には、私も参加してトップセールスをして参りましたが、松茸や果物、地酒などが大変好評で、伊那の魅力を最大限に発信する機会となりました。
10月20日には、「道の駅 南アルプスむら長谷」を主会場に「第2回長谷フェス」を開催し、3,000人を超える多くの方にご来場いただきました。長谷地域の農産物や特産品の販売、飲食ブース、国土交通省をはじめとする各種団体の展示や体験ブース、また、民謡、太鼓等の芸能発表や小中学生等のステージ発表をご覧いただきました。今回は“入野谷在来そば”を初めて提供し、即完売となるなど、会場は多くの家族連れで賑わい、長谷地域を満喫いただく1日となりました。
11月2日から10日までの間は、高遠城址もみじ祭りを開催しました。今年は、芝平で昔から食されていた「芝平そば」の提供もあり、多くのお客様にお越しいただきました。入野谷在来そばの復活など、「信州そば発祥の地 伊那」として、様々なそばを味わうことができる環境の定着に期待を寄せるところであります。
また、猪苗代町との親善交流20周年に関連し、11月9日と10日には、猪苗代町におきまして、会津の高遠そばと伊那の高遠そばが提供される猪苗代新そば祭りが開催されました。「信州そば発祥の地 伊那そば振興会」と連携し、入野谷在来そばのPRと高遠そばの競演を行いました。
11月3日の文化の日には、国会議員、県議会議員、正副議長、総務文教委員長にもご出席いただくなか、伊那市表彰式典を挙行いたしました。今年も、伊那市発展のためにご尽力いただいた14名と2団体の皆様の功績をたたえ、表彰させていただきました。
山岳観光の拠点「南アルプス長谷 戸台パーク」から運行する「南アルプス クイーンライン」は、11月15日をもって終了となりました。運行開始以来3番目の利用者となる57,453人の利用がありました。期間中安全運行に努め、事故なく終了できましたことをご報告するとともに、来年3月の「南アルプス長谷 戸台パーク」のグランドオープンに向け、来春にかけて周辺整備を進めて参ります。また、今後一層の賑わいを図るとともに、山岳環境の保全に向けた情報を「戸台パーク」から発信して参ります。
なお、「分杭 気の里ライン」は、晩秋のなか、利用者は減少しておりますが、12月1日まで運行しております。
11月21日には、キャリア教育の一環として、将来を担う中学生が地域を知り、地域の大人とふれあい、生徒自身のキャリアを考えるきっかけとなることを目的として、「伊那市中学生キャリアフェス2024」を開催いたしました。会場のエレコム・ロジテックアリーナ(市民体育館)には、市内の中学2年生と90の団体が集い、熱い想いがあふれる中、生徒たちが積極的に各ブースを訪れ、真剣な眼差で大人たちの話に耳を傾けておりました。
参加した生徒たちからは「楽しかった」、「大人が仕事をしているのは、何かの思いを背負っていることが分かって、すごいと思った」などの声が聞かれました。将来伊那市を担っていく子供たちにとって、大変有意義な一日になったと思っています。この取組にご参加いただきました各種団体、事業者の皆様はじめ市議会の皆様に御礼を申し上げます。
以上、最近の主な事業を中心にご報告させていただきました。
本日、定例会に提出いたします議案は、報告案件1件、人事案件1件、一般案件4件、条例案件6件、予算案件5件の17件でございます。
一般会計補正予算の特徴的な事業について、ご説明させていただきます。
伊那小学校低学年プールの防水層を改修する予算を計上したほか、公立保育園や子育て支援センターに設置しております非常通報装置について、従来の電話のアナログ回線を利用したものから、デジタル回線に対応する装置への更新など、こどもの学びや安全に関する事業の予算を計上しております。このほか、障害者自立支援給付費ほか、福祉・医療費関係の支援の増額や、財政健全化に向けた市債の繰上償還を予算計上しております。
以上が、一般会計に計上いたしました主な事業でございます。
詳細につきましては、担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議いただきご議決賜りますようお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。
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