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令和7年6月議会定例会あいさつ

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更新日:2025年6月6日

6月に入り、野山の新緑が美しい季節から、間もなく梅雨入りを迎える時期となりました。今年は、大地を潤す恵みとなる穏やかな梅雨であってほしいと願うところですが、市民の皆様におかれましては、あらためてこの時期に災害への備えを点検していただければと思います。
本日は、令和7年6月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り誠にありがとうございます。定例会の開会にあたりまして、一言ごあいさつ申し上げます。
 
先月発表されました内閣府の月例経済報告では、全国の景気は「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等による不透明感がみられる」とされ、長野経済研究所による月例調査では、県内の景気は「足踏みの状態にある」とされています。長引く物価高騰や、米国の関税政策への対応として、本議会にも補正予算を提出させていただきますが、市として必要な対策、必要な支援を継続して実施してまいりたいと考えております。
 
5月17日から24日にかけまして、森と学びを軸とした連携を一層推進するため、田畑議長さん、二瓶副議長さんをはじめ、学生や地域の皆さんを含む総勢18名により、フィンランドを視察してまいりました。本日の本会議終了後の議会全員協議会の中で視察の概要をご報告させていただきますが、現地ではビジネス班と教育班の2班に分かれ、それぞれハードなスケジュールではありましたが、大変実りの大きい視察を行うことができました。今回の視察の成果をしっかりまとめ、今後の取組に活かしてまいります。
 
さて、3月15日の石破総理大臣による伊那市訪問を受け、5月16日には笹川農林水産副大臣が、また、5月26日には衆議院「地域活性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会」のたにこういち委員長、宮下一郎委員をはじめとする与野党の国会議員15名が伊那市を視察され、地方創生やこども政策の取組等をご説明しました。
同様の課題を抱える全国の各自治体をはじめ、行政府や立法府から伊那市の取組「伊那モデル」が注目されており、笹川副大臣や各委員から「特色のある地域の取組を全国に横展開できればよい」という趣旨のご発言をいただいたところでございます。このことは「伊那に生きる、ここに暮らし続ける」の理念を基に、これまで伊那市が取り組んでまいりました政策の意義と効果が広く認められたものと捉えております。
これを一つの契機として、今後も誰一人取り残すことなく、生まれ育った地域で暮らし続けられる社会の実現に向けて、更なる取組の深化を図ってまいります。
 
それでは、本定例会に提案しております補正予算の内容につきまして、ご説明を申し上げます。今回の補正予算は、一般会計、水道事業会計、下水道事業会計の補正をお願いするものでございます。そのうち一般会計の予算規模は、4億9,620万円の増額をお願いし、予算総額を389億7,330万円とするものでございます。
特徴的な事業について、ご説明させていただきます。
はじめに、長引く物価高騰への対策といたしまして、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を財源に、畜産農家や福祉関係事業所等への継続的な支援を予算化するとともに、米国の関税政策等の影響が緩和できるよう中小事業者の販路拡大に向けた支援をしてまいりたいと考えております。
そのほか、前年度の定額減税で不足した分を給付します定額減税不足額給付の関連予算を計上したほか、国の新しい地方経済・生活環境創生交付金に新規採択された事業、県の元気づくり支援金に採択された事業ほかを計上しております。
以上が、一般会計に計上いたしました主な事業でございます。
水道事業会計は、国交付金の新規採択を受けた事業の予算計上を、下水道事業会計においても国交付金採択事業と、施設の維持管理費用につきまして物価高騰による増額をお願いするものでございます。
 
続いて最近の主な市行政について申し上げたいと思います。
 
5月25日には、高遠「しんわの丘ローズガーデン」におきまして、第17回バラ祭りの開会式を行いました。ローズガーデンは、平成17年5月のプレオープンから20年が経ち、この間段階的に整備を重ね、色鮮やかなバラと残雪の中央アルプスを望む景観は、全国に誇れる自慢のローズガーデンとなりました。当日は、この季節に映える山々の新緑「伊那グリーン」の中、伊那市のバラである「アンネのバラ」を植樹し、伸和コントロールズ株式会社幸島会長をはじめ多くのご来賓とともに20周年を祝うことができました。
高遠「しんわの丘ローズガーデン」では6月22日までをバラ祭りとして、また、伊那地区では21日までを「伊那まちバラぶらり2025」として、各種イベントを企画していますので、多くの方に足を運んでいただきたいと思います。
 
6月1日には、令和5年から戸台口観光拠点整備事業として、仙流荘及びその周辺整備を進めてまいりました「南アルプス長谷 戸台パーク」が完成し、グランドオープンセレモニーを開催しました。式典では「ロゴマーク」の披露やテープカット、記念アトラクションとして創龍会そうりゅうかいの皆さんによる創龍太鼓や、長谷中学校の生徒の皆さんによる南アルプス太鼓の演奏が行われ、長谷ゆかりのキッチンカー等も出店し、会場は大いに賑わいました。
今回の整備により、約700台の駐車スペースを確保するとともに、新たにバスを待つ皆様のロータリーとシェルターが完成し、昨年リニューアルした仙流荘と相乗的に利便性の向上が図られました。今後は、南アルプス北部の山岳高原観光拠点として、様々な情報を発信することにより、多くの観光客にお越しいただくとともに、地域の皆様にも親しんでいただける施設となるよう努めてまいります。
南アルプス林道バスにつきましては4月から運行しておりますが、6月1日から「南アルプス クイーンライン」の北沢峠までの運行が始まりました。
また同日から、南アルプスの自然環境を守るとともに、登山者の安全を確保するための費用として、登山者協力金の収受を開始いたしました。今回は長野県での取組を先行しますが、今後、山梨県・静岡県に対しましても情報提供を行い、3県で可能な限り連携を図りながら、南アルプス全域での登山道の維持管理、高山植物の保護等に取り組んでまいりたいと思います。
 
去る5月28日には、高遠第2・第3保育園の建設工事の起工式を挙行いたしました。整備する新しい園舎は、子どもたちが「やまほいく」で親しんできた保育園の裏山からの切り出した木材を活用するなど、地域の皆様の声を生かした設計となっております。新しい高遠第2・第3保育園の整備により、子どもたちが豊かな自然の中で生き生きと育っていくことを期待するところであります。
 
また、昨年5月から建設工事を行ってまいりました高遠町総合支所の新庁舎が、関係各位のご協力により無事に完成を迎えました。先週末の5月31日と6月1日には見学会を開催し、200人を超える多くの市民の皆様に新庁舎をご覧いただくことができました。開庁式は今月末を予定しており、開庁後は地域の皆様との結びつきを一層深めながら、安心感のある地域拠点としてご利用いただきたいと思います。
 
最後に、来週6月11日には、昨年度、上伊那森林組合のペレット工場内に整備しました「伊那木質バイオマス発電所」の竣工式を挙行いたします。余剰電力の売電に係る中部電力パワーグリッド株式会社への手続きが完了し、いよいよ実証運転が始まります。これまで、国において処分に経費をかけていた美和ダム等で発生する流木や、松くい虫による枯損木、河川内立木等も資源として有効活用し、生み出した電力で木質バイオマス燃料であるペレットを生産する、非常にクリーンなサイクルが稼働を始めます。
 
以上、最近の市行政の主な動きにつきましてご報告申し上げました。
 
本定例会に提案しております議案は、条例案件4件、予算案件3件の計7件でございます。詳細につきましては、担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議いただきご議決賜りますようお願い申し上げまして、あいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

伊那市役所 総務部 秘書広報課 広報広聴係

電話:0265-78-4111(内線2131 2132)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:his@inacity.jp

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