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令和7年12月議会定例会あいさつ

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更新日:2025年11月28日

美しかった紅葉も終わりを告げ、アルプスの山々も雪化粧へと装いを変えつつあります。今年も残すところ1か月、来週には師走を迎えます。
本日は、令和7年12月市議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては、ご出席いただきありがとうございます。
定例会の開会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

今年の秋は、おかげさまで台風や豪雨などによる大きな災害に見舞われることもなく、穏やかに過ごすことができたと感じております。一方、6年前を振り返りますと、令和元年10月20日には、台風19号に伴う権兵衛トンネルの伊那側出入り口付近の土砂崩落により、国道361号の道路の一部が落下し、権兵衛トンネルが全面通行止めになるという大きな災害が発生しました。
当初は、年内の復旧は困難とみられたものの、国土交通省や長野県の迅速な対応により、約2か月後の12月19日には仮復旧を果たし、片側交互通行が可能になりました。あらためてこの道路が伊那谷、木曽谷、長野県のみならず、中部圏域における極めて重要な路線であり、災害等により往来ができなくなった場合の影響の大きさを痛感する出来事でありました。
来年の2月には、権兵衛トンネルが開通して20年という節目を迎えます。これを記念して、11月24日に「権兵衛トンネル開通20周年記念事業」を開催いたしました。国道361号で繋がる岐阜県高山市の田中たなか市長、木曽町のはら町長、国土交通省の沓掛くつかけ道路局長をはじめ、関係機関、各種団体や地域の皆様と一緒に、権兵衛トンネルがもたらした大きな効果を再確認し、地域、圏域の未来を考える機会となりました。
現在、長野県におきまして、姥神トンネルの西側から国道19号までの区間の延伸工事に着手しており、国道361号の利便性向上と強靱化に向けて、早期の開通が期待されるところであります。

また、今年の秋は、全国的に「紅葉の当たり年」というニュースをたびたび耳にいたしました。長野県内や伊那谷におきましても、観光地や紅葉の名所のみならず、身近にある街路樹や庭先の木々、市役所周辺のモミジやドウダンツツジも、例年以上に鮮やかに色づいた紅葉シーズンであったと感じております。この秋計画しておりました様々なイベントや行事も、多くの皆様にご参加いただく中で、予定どおり実施することができました。
主なものをご報告させていただきます。

11月1日から9日にかけて開催いたしました、高遠城址公園の「もみじ祭り」では、県内外から約1万4千人を超えるお客様にお越しいただき、紅葉に染まる高遠城址公園を満喫していただきました。オープニングでは、城址公園の開園150周年を記念して、高遠高校書道部の皆さんが書道パフォーマンスを披露し、巨大な台紙に「紅葉」の文字を見事に書き上げ、祭りのスタートに花を添えていただきました。
もみじ祭り終盤の8日と9日には、保科正之公のご縁から、山形の郷土食を伝承した「芋煮会いもにかい」も開催し、用意した計670食が両日とも昼頃には完売となる盛況ぶりでした。
また、10月中旬から11月にかけまして、高遠城址公園を含む市内5会場で順次開催された「信州伊那 秋のそば満喫月間」では、いずれの会場も新そばを求めるお客様の長い行列が見られました。期間中、各会場や市内のそば店で、県内外からの多くの皆様に「信州そば発祥の地 伊那」の香り高い新そばを味わっていただくことができました。

文化芸術、教育関連では、10月25日に「第39回伊澤修二記念音楽祭」を、東京藝術大学の皆様をお迎えし、高遠町文化体育館と長野県伊那文化会館で開催いたしました。
文化体育館では、高遠町や長谷の小中学生による合唱や合奏、音楽劇が披露され、県伊那文化会館では、「伊那市の歌」からはじまり、「伊澤修二記念音楽祭合唱団」による合唱、東京藝大シンフォニーオーケストラによる心揺さぶられる素晴らしい演奏で、会場全体が感動に包まれました。

また、11月20日には、キャリア教育の一環として、将来を担う中学生が地域を知り、地域の大人とふれあい、生徒自身のキャリアを考えるきっかけとなることを目的として、「伊那市中学生キャリアフェス2025」を開催いたしました。
会場の伊那市民体育館「エレコム・ロジテックアリーナ」には、市内の中学2年生と約90の団体が集い、熱い想いがあふれる中で、生徒の皆さんが積極的に各ブースを訪れ、真剣な眼差で大人たちの話に耳を傾けていました。
参加した生徒からは「仕事を楽しんでいる大人がこんなに大勢、身近にいるんだ」、「それぞれ、何か思いを背負って仕事をしているんだ」などの声が聞かれました。将来伊那市を担っていく子供たちにとって、大変有意義な一日になったと思っております。
今年で10回目を迎えたキャリアフェスですが、10年前に第1回目の実行委員を務めた方がふるさと伊那で就職され、今回のキャリアフェスでは事業所ブースの運営側で携わっていました。キャリアフェスの取組が確実に実を結び、次の世代に繋がっていることを実感し、大変うれしく、また、頼もしく感じたところであります。ご参加いただきました各種団体、事業者の皆様をはじめ市議会の皆様に御礼を申し上げます。

友好都市の関係では、11月7日に新宿区におきまして伊那市物産展を開催いたしました。旬を迎えたリンゴや新そば、日本酒などが大変好評で、伊那の農産物の魅力を最大限に発信する機会となりました。
また、13日には、内藤家ゆかりの新宿御苑におきまして、内藤家の現当主であります内藤頼克ないとうよりかつ様、吉住よしずみ新宿区長をはじめ関係の皆様にご参列いただき、タカトオコヒガンザクラの植樹を行いました。昭和61年に植えられたタカトオコヒガンザクラと並ぶように植えられ、大都会のオアシスの新たな観光スポットとなることが期待されます。

11月15日には、田畑議長や伊那市議会の皆様とともに、三宅村の産業祭に参加してまいりました。山高やまたか村長、櫻田さくらだ前村長をはじめ、三宅村の皆様に大変歓迎をいただき、友好を一層深める機会となりました。

さて、山岳観光の拠点であり、本年6月にグランドオープンしました「南アルプス長谷 戸台パーク」から運行しています「南アルプス クイーンライン」は、降雪の影響により、予定よりも早い11月3日に今期の運行を終えましたが、グランドオープンの効果と夏場の天候に恵まれたことにより、運行開始以来最多となります63,662人にご利用いただきました。事故なく本年の運行を終了できましたことをご報告するとともに、山岳観光の振興と山岳環境の保全を一層推進するため、引き続き「戸台パーク」からの情報発信に取り組んでまいります。
なお、「分杭 気の里ライン」は、晩秋のなか、利用者は減少しておりますが、12月1日までの運行を予定しております。
以上、最近の主な行事などを中心にご報告させていただきました。

本日、定例会に提出いたします議案は、一般案件1件、条例案件11件、予算案件6件の18件でございます。
一般会計の特徴的な事業について、ご説明させていただきます。
はじめに、物価高騰対策といたしまして、一般家庭の照明LED化を支援いたしますが、工事を伴う交換を対象にいたしまして、電気料金の縮減や二酸化炭素の排出抑制に繋げるほか、物価や人件費高騰の影響を受ける水道事業及び下水道事業会計を支援し、将来の利用者負担軽減に繋げてまいりたいと考えております。
また、木質バイオマス発電事業に関連しまして、資源を更に有効に活用するための設備を整備する予算を計上したほか、障害者自立支援給付費や福祉・医療費関係の支援の増額、財政健全化に向けた市債の繰上償還などを予算計上しております。
以上が、一般会計に計上いたしました主な事業でございます。
なお、国におきまして検討されております総合経済対策への対応、そして人事院勧告を踏まえました職員給与の改定につきましては、適時、補正予算を提案させていただく所存でありますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

詳細につきましては、担当部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議いただき、ご議決賜りますようお願い申し上げ、開会に当たりましてのごあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

伊那市役所 総務部 秘書広報課 広報広聴係

電話:0265-78-4111(内線2131 2132)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:his@inacity.jp

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