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田んぼ道

更新日:2014年10月1日

まほらいな市民大学学長
伊那市長 白鳥 孝
 タクシーであっても、女房の迎えであっても、わが家の手前、およそ1kmあたりで車を降りて歩くことを心がけています。田んぼのなかの舗装道路をてくてくと緩やかに登ります。お酒を飲む機会が多く、運動不足を気にして始めた習慣ですが、実は田んぼ道を歩くことがこれほど魅力的であったことに驚いています。春、田んぼで今年の作業が始まり、鏡のような水田(みずた)になるとカエルの大合唱です。蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)などと言うとカエルたちに失礼ですが、それは喧しい合唱です。でもよく観察して聞いていると突然一斉に声が止むことがあります。喧噪から静寂へ、不思議なカエルの連帯です。誰かがコントロールしているかのような統制ぶりです。夏、晴れていれば、経ヶ岳の方向に大熊座が見えます。北極星を探してみます。ふるさとの山々の端(は)が浮かんで、将棋頭山の鞍部に西駒山荘の灯りが見えると、そろそろ山小屋が開いたのだとわかります。この時季はカエルの子どもたちが道路をピョンピョンと忙しく渡ります。秋は虫、ひんやりと秋風が渡ります。そして、田んぼ道歩きで一番好きな冬がやってきます。吹雪の時も歩きます。コートの襟を立てて、前屈みになって歩くこともあります。ある一月のこと、突然足下が光り出しました。その晩は風がそよとも吹かず、空気は冷たく凍り、白く輝く月が東の雲間から出てきました。放射冷却で空気中の水分が凍って枯れ草に着いた氷の結晶に、にわかに月の光が反射したのです。小さなダイヤモンドが辺り一面にキラキラ輝いて、まるで昼間のような明るさです。あまりの美しさに足を止めたままです。こんな素敵な光景に出会えた嬉しさ、もっと言えばこれほど素敵な伊那谷に暮らしている幸せ、そしてここに住んでくれた遠い先祖に感謝です。車を降りて歩く、たった1kmの夜の一人歩きですが、カエルが鳴いたり、虫が集(すだ)いたり、そして星が輝いて夜空を雲が渡る。いいところです伊那。

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