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たき火通信 其の六十六

更新日:2016年1月1日

R361のストック効果

 北陸新幹線が昨年3月14日に開業して、金沢や富山などの北陸地方では大変な賑わいを見せています。日本人観光客に加えて海外からの観光客も増加し、その流れは内陸の白川郷や高山にも押し寄せています。なかでも豪華絢爛(ごうかけんらん)な高山祭で有名な高山市は、年間400万人もの観光客が訪れ、世界的な観光地となっています。
 この高山市を起点とし、木曽を通って伊那市高遠町までの総延長130キロメートルの道路に国道361号があります。10年ほど前に権兵衛トンネルが開き、伊那と木曽を結ぶ重要な道路となりました。御嶽山(おんたけさん)の噴火災害時には、夥(おびただ)しい数の緊急車両が通り、観光シーズンには1日に6000台を超える車の行き来があります。通勤、通院、買い物、観光にと、国道361号は年を追うごとに交通量が増えています。
 ところが高山から木曽へ大型観光バスは入ってきません。岐阜県側の高根(たかね)ダムあたりにある4つの小さくて狭いトンネルのためです。乗用車でもすれ違いはできません。また県境の長峰峠の長野県側の山道カーブも原因のひとつです。現道改良でストック効果(整備効果)を上げるためにはどうすればよいか、高山市・木曽町・伊那市などで何年も協議と国・県への要望を繰り返してきました。
 その結果、4つの小さくて狭いトンネル箇所には、大型バスがゆっくりとすれ違いのできる「上ヶ洞(かみがほら)トンネル」が平成29年に完成することになりました。長野県側の狭隘(きょうあい)カーブも検討が始まろうとしています。400万人の観光客を木曽や伊那へ、そして伊那から2時間ほどで高山市行くことのできる夢の実現は間もなくです。
 平成28年1月 白鳥 孝

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