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たき火通信 其の五十三

更新日:2014年12月1日

森の恵み・ペレット

 つい百年ほど前までは、暖房や煮炊きのエネルギーは薪炭(しんたん)でした。薪(まき)や炭が主役で、炬燵(こたつ)も炭、ご飯を炊く釜戸(かまど)も焚き木(たきぎ)、風呂も薪で湧かしました。囲炉裏(いろり)では薪がちろちろ燃えて、炉辺(ろばた)では鉄製の「わたし」の上に餅や魚が置かれ、火箸でひっくり返す光景が普通にありました。囲炉裏の上からは、鯛の形をした自在鍵が下がり、鉄びんがちんちん鳴る風景がありました。豆炭(まめたん)や石炭はその後に登場しています。一般家庭に電気製品や石油・ガス器具が登場すると薪炭エネルギーの世界は一変し、目覚ましいエネルギー革命が日本を席巻しました。
 そして現在では、石油などの化石燃料や原子力から、少しでも水・森林・太陽・風などの自然にあるエネルギーに替えていこうとする動きが始まりました。僅(わず)かであってもエネルギーの地産地消の社会を目ざそうとする動きです。なかでも伊那谷の豊富な森林に求めるペレットは特に注目されています。ペレットはカラマツやアカマツなどの間伐材などをおが粉にして、圧力を加えて成型された固形燃料です。市内にある上伊那森林組合のペレット工場では、年間2,000トン以上のペレットを生産し、全国各地に販売し、また市内の学校・保育園のストーブやボイラーにも使われています。今後、農業施設や福祉施設・温泉施設にも展開できますので、もっと利用が増えていくことでしょう。
 森林の整備が進み、エネルギーを身近で調達して生活する。しかも時代の先端をいくスマートな生活スタイルを伊那から発信する。森林と環境、産業が有機的に結節することで、地域の活性化が図られる。近い未来こんな素敵な伊那に人々は集い暮らし、夢のある地域となること間違いなしです。

 平成26年12月 白鳥 孝

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ファクス:0265-74-1250

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