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たき火通信 其の八十八

更新日:2017年11月1日

先端を走る伊那市

 「ドローン」と「自動運転」。伊那市では東京大学や国土交通省と一緒に、また経済産業省の認定を受けて、ドローンや自動運転などの近未来技術・先駆的システムの実証実験が始まりました。今回はドローンについて、現在伊那市ではどこまで進んでいて、この先どのような世界に変わって行くのかお話します。
 そもそも「ドローン」の語源は、オスのミツバチ、あるいは蜂が飛ぶ羽音(はおと)をさします。4個から8個ほどのプロペラを回転させて空中を移動します。物を運んだりカメラを搭載して人間の踏み込めないような災害現場などを撮影したりと、企業も研究機関も「ドローン革命」と言われるようにあらゆる分野への活用が模索されています。
 伊那市長谷の道の駅では自動自律飛行を始めています。予(あらかじ)め飛行経路・高度などを入力したドローンが、伊那市長谷の道の駅から長谷小学校まで本を運ぶような場合、地上からの操縦なしで飛行し、決められた場所に正確に届けるような実験です。このような物流分野での活用であれば、山小屋へ緊急用の薬を運んだり、万が一登山者が遭難した時にも、かすかな遭難信号を検知して捜索することも、遠く離れた過疎地の家に生活物資や郵便物、小包を運ぶことも可能となります。また人間系では判断できないような初期のマツガレも、新技術のドローンシステムで判別でき、さらに山地の樹種(じゅしゅ)別、樹高(じゅこう)別の個々の材積量まで把握できるソフトの開発も信州大学で始まりました。これもドローン搭載のカメラでできるわけです。
 今後、ツキノワグマやイノシシなどの野生獣などから作物を守ることも、通学時の「見守り隊」としてドローンが子どもたちと一緒に登下校することも、たんぼの水管理なども可能になるかもしれません。アイデア次第で横展開できるのがドローンの新技術なのです。
 
 平成29年11月 白鳥 孝

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