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たき火通信 其の九十

更新日:2018年1月1日

公平に分ける

 岡谷市川岸の頭首工(とうしゅこう)(取水する施設)で取水された天竜川の水は、西天竜幹線用水路(西天用水)を流れます。その距離およそ26キロメートル、伊那市小沢の西天竜発電所で落水して再び天竜川に戻ります。中央アルプス山麓一帯は扇状地形のため水が得られず、古来より稲作ができませんでした。昭和3(1928)年の西天用水の完成は、桑園(そうえん)かアカマツ林だった大地に灌漑用水(かんがいようすい)をもたらし、辰野町から伊那市にかけて約1,200ヘクタールの水田や畑の一大耕地を生むことになりました。
 さて、川岸の頭首工で取水され運ばれてきた水は、辰野町・箕輪町などの上流部で大量に使うと、流末(りゅうまつ)の南箕輪村御子柴や伊那市西箕輪・山寺の水田まで届かなくなります。渇水期にはなおさらで、怪我人を出すような水争いの原因ともなる深刻な問題を引き起こします。毎秒5.58立方メートルで取水された水を辰野町から伊那市までの1,200ヘクタールの耕地に公平に分けるための高度な分水技術が必要です。そこで考えられたのが「円筒分水工(えんとうぶんすいこう)」です。
 当初、西天用水の幹線と支線には、円筒分水工と呼ばれる施設が順次57カ所造られました。現在は35カ所に減っていますが、まさに26キロメートルにわたる流程の水を1,200ヘクタールの受益地に平等に分けるための施設が分水工です。分水工の形状はさまざまあります。円筒形や扇形(せんけい)もあれば方形(ほうけい)やそのハイブリッド型と、35基すべての形状が僅(わず)かずつ異なっているといっても過言ではありません。むしろ上流部に農業用水が引かれた順に設置された分水工は、やがて改良を加えながら進化していったものと考えらます。
 90年近くも前の時代、西天竜幹線用水路とその支線に造られた先人の英知である円筒分水工は、その美しいフォルムから平等に分ける機能で稲田を潤しています。「西天用水円筒分水工群」は国内最大規模の土木遺産です。
 
 平成30年1月 白鳥 孝


円筒分水工(御子柴31号)

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