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たき火通信 其の八十九

更新日:2017年12月1日

水の大循環

 中央アルプス北部の山々、権現山(ごんげんやま)(1,749メートル)、経ヶ岳(きょうがたけ)(2,296メートル)、大泉山(おいずみやま)(2,252メートル)、黒沢山(くろさわやま)(2,127メートル)、桑沢山(くわさわやま)(1,538メートル)、楡沢山(にれさわやま)(1,249メートル)あたりを源として流れる河川には、南から前沢川、犬田切川、戸沢川、小黒川、小沢川、戸谷川、大清水川、大泉川、帯無川などがあります。なかでも伊那市西箕輪から箕輪町の山麓(さんろく)を流れる河川は普段は水が涸(か)れて流れがありません。
 西天竜用水は昭和14(1939)年に完成し、広大な穀倉地帯を生み出しましたが、西天竜用水から西の大地は水のない、相も変わらず厳しい農地のままでした。原因は扇状地形にあります。山麓の扇状地の扇頂(せんちょう)あたりに流れる水は、すぐに浸み込んで消えてしまいます。そして扇状地に潜った水は、天竜川近くの段丘崖(だんきゅうがい)で湧水として出てきます。伊那市西町や山寺、上村、南箕輪村の田畑、北殿一帯の湧水群です。
 この西天竜用水の西側の大地に灌漑(かんがい)用水を揚げようと、日本最大級の用水施設建設に取り組んだのが「伊那西部」と呼ばれる、長野県伊那西部土地改良区連合の計画でした。昭和47(1972)年に着工し、昭和62(1987)年に完成をみました。伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村におよぶ農地2,561ヘクタールに、幹線・支線の総延長約300キロメートルの水路を引き、南箕輪村の天竜川付近の揚水機場(ようすいきじょう)から伊那市西箕輪羽広荘下のファームポンドまで揚水しているわけです。水はそこから辰野町までの北幹線と伊那市西春近までの南幹線に分かれて流下して大地を潤します。
 ところで、ここで注目したいのがこの揚水する水です。毎秒2.4立方メートルもの水は天竜川本川のものではありません。実は扇状地で浸み込み、天竜川近くの段丘崖や窪地(くぼち)などから湧き出た水を黒川などの集水路で集め、それを揚水しているのです。浸み込んだ水をポンプアップし、そして農地で使った水は大地に浸み込み段丘崖で生まれ再び揚水する。ダイナミックな水の大循環をつくりだしているのが先人の知恵「伊那西部」なのです。
 
 平成29年12月 白鳥 孝


西箕輪羽広荘下「ファームポンド」

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