伊那市

たき火通信 其の百十八

更新日:2020年5月27日

コロナと情け

あたたかい支援の品々

 4月下旬、東京早稲田の知人からメールが入りました。「新型コロナウイルス対策の防護服の資料を送ります」というものでした。品質に問題がなく、ある程度まとまった数量の防護服が入手できそうだとの内容です。

 全く驚きました。というのも、このメールが入る直前まで、伊那中央病院における新型コロナウイルス対策の打ち合わせをしていました。病院では医療用のマスクが足りず、なかでも防護服は在庫数量があと僅(わず)かとなっていて、納入の見込みがないとの報告に頭を抱えていたのです。感染がさらに広がれば、中央病院の医師や看護師たちは、丸腰で新型コロナウイルスと戦わなくてはなりません。以心伝心とでもいうのでしょうか。突然のメールに感謝するとともに不思議さを感じました。

 同じ頃、伊那市役所近くの企業から、消毒液の次(じ)亜塩素(あえんそ)酸(さん)水(すい)生成器の無償貸与がありました。早速消毒液を配ろうとしたところ、これを入れる容器が足りない、店頭にも無いとの報告を受けました。伊那市内にスプレー容器を作っている会社があったことを思い出し、直(じか)に出向いてお願いをしたところ、社長が「わかった。今ある在庫を好きなだけ持っていってくれ」と、その日のうちに手配ができました。

 市役所の受付カウンターに飛沫(ひまつ)防止(ぼうし)の遮蔽板(しゃへいばん)が欲しいと言えば、建設業組合からアクリル板が、マスクが不足していれば手作り品を持参してくれる人が、先代の社長が高遠町出身の企業から6,000枚のマスクが、篤志家(とくしか)からは25,000枚が届き、また半導体製造装置の会社と酒造メーカーからは消毒用のアルコールが、医師の診察時用にと3Dプリンタで作成した飛沫防止用「フェイスシールド」を寄付してくるベンチャー企業があったり、次々に不思議とありがたい手が差し伸べられます。

 真に困った時の情けは涙が出るほど嬉しいものです。しかもそれがさり気なく、押しつけがましくなく、さらりとしていればいるほど感謝の念は深まっていきます。伊那人(いなびと)のやさしさとでもいうのでしょうか。人情がことのほか沁(し)みる今回のコロナ禍(か)です。

伊那市役所 総務部 秘書広報課 広報広聴係
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