たき火通信 其の六十五
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更新日:2015年12月1日
暮らしのなかの食
子どもたちが日常の「暮らしのなかの食」を核として、伊那谷の自然と暮らしの「循環」を毎日の保育園や学校で実感し、学ぶために始まったのがこの実践です。
いま、子どもたちを取りまく食の環境は健全とは言えません。小さいころからコーラを片手に、スナック菓子やハンバーガー、ホットドックを毎日のように食べる子もいます。好きなものだけを食べる子もいれば、朝ご飯を食べずに登校する生徒も多くいます。旬の食べもの、郷土食、伝統的な食べ物もどちらかといえば軽んじられている気がします。食物アレルギーのある子どもも増えていますし、そもそも日常のなかに、食材の生産、生育、収穫、調理、食事の循環が見える環境がありません。
そこで伊那市では、平成24年から「伊那市学校給食あり方懇談会」を組織し、あるべき給食の姿を議論、整理し、保育園や学校における本質的な考えをまとめてきました。その結果、毎日の暮らしのなかで、仲よく楽しく食材を育て、収穫し、調理し、感謝して食べる、伊那市独自の取り組みが始まりました。翌年からは4つの作業部会を組織し、さらに計画を深く掘り下げ、平成26年からは、モデル校を5校指定して「暮らしのなかの食」がスタートしました。全国でも画期的で先駆的な、スケールの大きな実践運動です。
暮らしのなかの食は、「そだてる・採る・収穫する」、「調理する」、「感謝していただく」、「地域・家庭とつながる」に構成されています。今年は、市内15のすべての小学校と、6つの中学校で学年ごとに取り組まれています。それぞれの学校ではどのような取り組みをしているのか、また時機をみてお伝えします。
平成27年12月 白鳥 孝
ネギ植え体験
収穫した野菜
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