たき火通信 其の百一
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更新日:2019年1月24日
若き国 東ティモール
手織りのタイスとコーヒー
東ティモール民主共和国という国をご存知でしょうか。オーストラリアの少し北にあるアジアの小さな島国です。人口約120万人、面積は約15,000平方キロメートルで長野県よりもやや大きく、何より驚くのは国民の平均年齢が18.8歳ととても若い国です。首都はディリで天然ガスや石油など地下資源にも恵まれています。20万人もの人々が亡くなる激しい独立運動を経て、2002年にインドネシアより独立した21世紀最初の独立国として知られています。
伊那市は2010年頃から、高遠町出身の北原巖男ふるさと大使の橋渡しで東ティモールとの交流が始まりました。北原さんは元駐東ティモール民主共和国特命全権大使で、戦争で荒廃していた独立まもない小国、東ティモールをずっと応援してきています。伊那市は東ティモールの中学生と高遠中学校の生徒との交流や、伊那市内の企業を訪問しての農家民伯、主産業のコーヒーやタイスと呼ばれる伝統の織物を日本で販売したり、民間レベルでの交流が盛んになっています。
私も東京都千代田区富士見にある大使館に何度も訪問しています。伊那市が東ティモールの発展を支援していることや、2020年の東京オリンピックへの参加と、事前合宿には伊那市の施設を活用した合宿要請のための訪問です。数度の要望と日本政府への働きかけの結果、2017年7月伊那市は東ティモールのホストタウンに登録されました。そして2018年11月28日、とうとう東ティモールオリンピック委員会のフランシスコ・カルブアディ・ライ会長が伊那市を訪れました。まさに2020年の東京オリンピックを前提とした視察です。まだ出場種目は決まっていませんので、あくまで可能性を見るための施設の視察です。さらに東ティモール建国の父とも呼ばれ、国民に絶大な人気を誇る初代大統領のシャナナ・グスマン氏も高遠の桜が咲く頃、ぜひとも伊那市を訪問したいと話しているそうです。
事前合宿が伊那市に決まれば、アジアで最も若い小国を市民あげてしっかり応援し、さらなる交流が広がることを願っています。
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