このページの先頭です

サイトメニューここまで
  1. トップページ
  2. 市長室へようこそ
  3. 市長コラム
  4. たき火通信 其の百七十六
本文ここから

たき火通信 其の百七十六

ページID:194207513

更新日:2025年4月28日

リニア中央新幹線と繋がる伊那インター工業団地


造成地はすべて完売

 信州伊那国際ゴルフクラブの北側に広がる「伊那インター工業団地」は、昭和60年(1985年)に県営の工業団地として整備が始まり、令和6年(2024年)の拡張工事をもって総面積約120,000平方メートル(約36,300坪)7区画が完成しました。この工業団地造成の経緯にはあまり知られていない裏話と言うか、もうひとつの話があります。

 今から遡ること30年ほど前、長野県の総意としてリニア中央新幹線のルートは、甲府から諏訪から伊那から中津川を通る「Bルート」と決まっていました。ところがJR東海が突然南アルプスを貫通する直線ルートの「Cルート」を打ち出したから、さあ大変です。リニア中央新幹線建設促進期成同盟会を軸に、Bルート復活の要望活動やJR東海に説明を求める場の開催など、丁々発止ちょうちょうはっしのやり取りが繰り返されました。数年間にわたる要望活動も、国の交通政策審議会の「Cルートで決定」の一言で幕が下りました。

 その後当時バシバシやりあったJR東海の担当の方と、ひょんな縁(共通の趣味・登山)で交流が始まりました。何度か東京や名古屋で会っているうちに、「リニアのトンネルから出る発生土の受け入れ先が見つからず困っている」との話がありました。当時はどの自治体も受け入れには慎重でしたから確かに困っていたと思います。「もしどこもなければ、伊那市で引き受けますよ。ただ工事現場の大鹿村からは、あまりに遠いから無理をしないでください」と言ったものの、つまるところ「白鳥さんお願いできますか」と言うことになり、伊那インター工業団地の造成で受け入れることになりました。

 大鹿村から伊那まで約60kmの距離を、高速道路を利用してダンプトラック延べ58,000台余、2年半の歳月をかけて約210,000立方メートルの発生土を運んでもらいました。買えば莫大な金額です。加えて河川から発生する土砂を混ぜて転圧しましたから、極めて固い最高の工業団地ができたわけです。 伊那インター工業団地はこうしてできましたから、価格も安く抑えることができアッと言う間にすべての区画が完売したのです。すでに何社もの工場建設が始まっています。

お問い合わせ

伊那市役所 総務部 秘書広報課 広報広聴係

電話:0265-78-4111(内線2131 2132)

ファクス:0265-74-1250

メールアドレス:his@inacity.jp

本文ここまで

サブナビゲーションここから

市長コラム

お気に入り

編集

情報が見つからないときは

サブナビゲーションここまで

以下フッターです。